あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

ムヒャエル・グレイニェク絵と文泉千穂子訳「お月さまってどんなあじ?」を読んで

2018-08-28 10:46:12 | Weblog


照る日曇る日 第1127回



昔から世界中の人たちが月を見ながらいろいろ思いに駆られてきたけれど、そしてできれば月に行ってみたいと夢見て、じっさいに行った人も現れたけど、そのお月さまを食べてみたいと願った人がいただろうか?

1955年にポーランドに生まれ、現在はイタリアのトスカナに暮らしているというムヒャエル・グレイニェク選手こそはまぎれもないその一人で、彼は親ガメの背中に子ガメを乗せて、子ガメの背中に孫ガメを載せるという手法を編み出して、とうとうその願いを果たしてしまったのだった。

宿願を達成したカメやゾウやネズミたちが、その夜はみんな一緒に眠りました、というところがいい。

そしてその一部始終をずっと眺めていたサカンが、「どうして、あんなとおいお月さまをよろうとしたんだろうね。もうひとつあるのにさ、ほら、この水のなかに」と最後に呟くところはもっといい。

 いつまでもなつかしく思いだすだろうさくらもももの本名はちびまる子ちゃん 蝶人
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