あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

こうの史代著「この世界の片隅で中」を読んで

2018-08-26 13:29:51 | Weblog


照る日曇る日 第1125回

ヒロインすずと夫周作の陰のある夫婦関係を軸に、戦火はだんだんはげしくなる。

すずは色街の娼婦と親しくなるが、彼女はかつて周作の恋人だったらしい。

突然すずの婚家にやってきた幼馴染との「はなれ」での別れは意味深長であるが、それを周作は許すのである。

「第23回正月」の巻の「愛國かるた」の再現は圧巻。

   夏来れば腋毛の代わりに刺青を僕らに見せる浜辺の女 蝶人
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