闇にまぎれてtyojin cine-archives vol.3034~38
1)フォ・ジェンチイ監督の「山の郵便配達」
郵便配達の仕事を受け継いだ息子の父親との旅を描く1999年の感動的な中国映画。山奥の少数民族の人々はいまもああいう暮らしを続けているのだろうか。
2)ゲラルト・カーグル監督の「アングスト」
やたらと人殺しをしたくなる殺人鬼の行状を描いた1983年のけたくその悪い猟奇映画。
3)クロード・ソーテ監督の「とまどい」
エマニュエル・ベアールとミシェル・セローが繰り広げる1995年のメロドラマで、「さすがソーテ!」と言いたくなるが、セローの奥さんが登場して夫を世界旅行に拉致してしまうというラストはいかがなものか。
4)プレストン・スタージェス監督の「モーガンズクリークの奇跡」
1944年の喜劇映画だが、酔っぱらって誰かと結婚し、妊娠までしてしまった阿呆莫迦女が6つ子を産んだというだけで万事メデタシえでたしの「奇跡」ハナシにしてしまってええのんだろうか?
5)トラン・アン・ユン監督の「ノルウェイの森」
脚本も演出も役者もロケ地も、小説の持つ詩味もユーモアもウィットもない。2010年の映画だが、村上選手がよくも許可したものだ。
天高く馬肥えて交通情報センター松井さんの眉濃し 蝶人