西暦2022年長月蝶人狂言綺語&バガテル―そんな私のここだけの話第407回
3日しか国会を開かず、戦後最悪の政治家を国葬にしようと妄想し、空想の軍事費をつかみ取りに供し、なーんもコロナ感染対策をせずに放置し、反社会的宗教団体関係者内閣でこの未曽有の危機を乗り切ろうとする愚か者がいるようだ。9/1
9月になったが、この世は闇だ。どこかにかすかでも希望の光が見えるなら、教えてほしいものだ。9/2
銀座のホステスのパンティを剥ぎとってそのにおいを嗅いだからって、「カマキリ先生」をクビにすることはないじゃないか。9/3
全国の自民党組織は、旧東一教会との癒着に拠って、辛うじて統一と団結を保っていたことが明らかになったずら。9/4
パンデミック前から長いこと東京はおろか鎌倉駅前にも行けてなかったが、罹った後はますます怖くなって、自宅に籠りきり。国立劇場のさよなら公演と、「リヒター展」「李禹煥展」だけはと願っていたが、無理だろう。悲しいな。9/5
コロナ感染なんかインフルとおんなじで死なないし、病状もたいしたことはない。などとほざいている奴らよ。んなら、おめえが罹ってみよ。熱にうなされ、夜は寝られず、買い物にも行けない。老人や独り者はもちろん、子供や家族を喰わせなければならない主婦なんかはどうしたらいいんだ。9/6
食い物を提供してくれるとかいう金持ちの東京都と違って、偉そうなことをほざくだけで何もしない元フジテレビアナが知事をやっているここ神奈川県では、毎朝AIがご機嫌伺いの自動電話を入れて来るだけで、医者や保健所や相談センターには何回電話しても通じたためしがない。感染者は勝手に死ねというのか。9/7
3種類の人々がある。すでに神を見いだして、神に仕えている人々。次にはまだ神を見出していないので、努力して神を求めている人々。第3には神を求めようともせず、見出したわけでもなく生きている人々である。パスカル「パンセ」田辺保訳 9/8
反社会的宗教団体である旧統一教会に関わった議員は、与野党を含めて即辞任せよ。殊にはんぱない付き合いをしていた元首相は、ただそれだけの理由でも「国葬」の資格はない。9/9
こっちの国葬はでっちあげの偽物で、あっちの国葬はほんまもんちゅうことが世界の人々の前であからさまになる、ちゅうことかいな。9/10
異国の女王が亡くなったからというて、此の国の天皇が自発的に喪に服すという心証は、おらっちには到底理解できない。世界の君主たちは、あたかも親戚のようなエリート連合を形成しているとでもいうのだろうか?9/11
昔から感染症対策の基本は、「検査」と「隔離」だが、この国の政権は、終始一貫してその基本を怠ってきた。それは今回の旧統一教会とのズブズブ癒着事件への対応でも同じだ。9/12
葉山に続いて地元の鎌倉市議会が、「安倍蚤糞の国葬を撤回せよ」という意見書を採択、無策無能の極に達した岸田首相に提出した。国葬の根拠や国会審議が無いこと、安倍業績への疑義、国家価値観の強制などを理由に挙げているが、右翼だらけの議会でよく通ったものだ。9/13
ゴダールが91歳で自殺した。アニエス・ヴァルダがスイス・ロールの自宅を訪ねたのに、それと知りつつ留守にしたゴダールには、少し酷薄なところがあったが、その酷薄さで長年の同志、愛人であるアンヌ=マリー・ミエヴィルに幇助を命じて絶命したのだろう。9/14
ゴダールの自死について朝日新聞に蓮見重彦氏が寄稿しているが、殆ど同意できない内容だった。そもそもゴ選手の最初の長編映画「A bout de souffle」を、秦早穂子氏が「「息も絶え絶え」ではなく「勝手にしやがれ」と勝手に邦訳した時点から、奇妙な誤解が始まっていると思う。3/15
8月には妹が帰天し、今月に入ってからはゴダールの自死に衝撃を受けたが、その後私が敬愛する唯一無二の詩人、鈴木志郎康さんの訃報に接して呆然、これまで経験したことのないような虚脱感に包まれている。3/16
ニッポン大好きで韓国大嫌いな右翼、ファシスト、自民党、日本会議などが、急進的な日本苛めをモットーとする旧統一教会に、長年に亘って擦り寄り、相思相愛のズブズブ関係を継続して来たのか、というと、あにはからんや、本当は彼らのすべてが「隠れマゾ反日主義者」だからである。9/17
台風14号。過去に経験したことがないような、数十年ぶりの暴風、高波、高潮、大雨がやって来るそうだが、ほんまかいな。8/18
この世には、良い戦争も、悪い戦争もなく、すべての戦争に反対であるなら、侵略戦争はもとより、民族自衛戦争にも反対しなければ、論理的一貫性を欠く。9/18
「日本に生まれて本当に良かった。そう思いませんか?」とその男がいうので、「そうかもしれないが、他の国に生まれたことがないので、何とも答えられませんね」と答えたら、非国民を見るような目つきをされた。9/19
この国では、もはや誰一人「プロレタリアートに国境はない」という言葉を覚えている人はいない。9/20
「30年に一度の」とか、「今までに見たこともない危険な」とか、まるで女子中学生のようにうろたえて、プロとも思えない情緒的な科白を口走り、われら民草を恫喝していた気象庁の役人どもよ。んで、台風14号は、お前らの予言通りに物凄かったんかいな?9/21
朝日新聞の「歌壇」が低レベルなのは周知の事実だが、こないだ終った独逸在住の作家によるエッセイみたいな連載小説も空前の酷い出来だった。夕刊では映画、美術、音楽担当の編集委員が勝手に気炎を揚げていて迷惑千万だが、土曜日の「be」に時々登場する山田洋次の「夢をつくる」だけは素晴らしい。9/22
単独為替介入をしても金融緩和のままなので円安が進む。今は140円くらいだが、そのうちに昔の365円になって、その頃には列島全部が外国人のものになって、日本人が辛うじて住めるのは山谷、西成、寿、被災地と安アパートの半地下だけになるのだろう。9/23
岸田という男は外遊するつど碌でもない発言をする。お前らのお陰で日銭の目減りが激化してその日暮らしの民草に向かって「永久に非課税にするから小額でもどんどん株や投資をしなさい」だと。まったく何を考えているんだかこのトウヘンボク。9/24
野党は非力だが、自公と維新、国民党がなくても、今の政権より多少はマシな政治が出来るだろう、と何度も思い直してみることでしか、政治は変わらないだろう。9/25
完全無欠の日本語。→2019年12月8日に、旗照夫が敗血症で86歳で死に、9日に石橋政嗣が老衰で95歳で死に、11日には柴田駿が「葬儀は営まない」と遺言して、漫性閉塞性肺疾患で78歳で死んだ。9/26
「君が何かをなしうるには」、とゲーテは言った。「まず君が、何者かにならねばならない」。
byフレデリック・ディーリアス 9/27
儀式には物語とお涙頂戴が必要だ。菅と安倍蚤糞との刎頸の交わりを聞かされて、「我がこと」のようにいたく感動する犬猫よりも民草たち。9/28
ウクライナ停戦に一筋の光が見えてきた。「プーチンの戦争なんかに駆り出されて、殺したり、殺されたりするなんて、冗談じゃない。だったら亡命するか、おらっちの指を斬るよ」という声が、束になってロシアを動かし、独裁者を葬り去ること。9/29
「芸術においてゆいいつ価値のあることは、それが説明できないということだ」
byジョルジュ・ブラック 9/30
俺様がこの国を動かしているんだと誇大妄想する政治家多し 蝶人