ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

スエ @名古屋市中村区・柳橋

2023年12月21日 | 名古屋(中村区・西区 老舗)

老母を「名古屋栄三越」に連れて行ったものの、30分も経たないうちに「もう見るものない。」と言われ、仕方なく昼食の店を探す。タクシーを拾って向かったのは柳橋の交差点南にある「ステーキハウス・スエ」。創業は昭和27年(1952)とのこと。以前から入ってみたかったが、折角なら肉好きな母と一緒の時にと機会を伺っていた。事前に電話を入れておき、店に入るとカウンター席に案内された。店内は昭和の雰囲気そのまま。こちらの名物は何といっても国産黒毛和牛のTボーンステーキ。メニューには「Tボーンコース(お二人様用)」というのがあるので、迷わずそれを注文。瓶ビール(キリンラガー中瓶)もお願いした。料理長が取り出したのはノコギリ。これで大きな骨付きの塊から肉を切り出す。焼く前に部位の説明(テンダーロインとサーロイン)もしてくれた。脂身を切り落とし、肉は備長炭で焼き上げるのだそう。

真昼間からワイングラスのビールで乾杯していると、まず「オードブル(イカの雲丹和え、ローストビーフ、茹で海老)」が届けられた。さすがにどれもきっちり旨い。続いて届けられた「コーンポタージュスープ」は濃厚。自分は小さい頃こういうスープが大好物だったので懐かしさも感じる。続いてサラダはきゅうり、トマトと千切りキャベツ。今では一番最初に生野菜のサラダが出てくる店がほとんどだが、このタイミングで生野菜が出てくるのは由緒正しい店ならでは。

そしてメインの「Tボーンステーキ」が鉄板にのってドーンと登場。すごい迫力。肉は玉ねぎの上にのせられていてチリコンカンが添えられている。料理長曰く「この玉ねぎ、ステーキより美味しいですから!」(笑)と。早速2人でいただいていく。骨まわりの細かいところもしっかり焼いてあり、特に焼き加減を訊かれた訳ではないがミディアムレアといったところ。刷毛で塗った醤油ベースのたれで仕上げてある。肉は唸るほど旨い。下味は控えめなので肉の旨味がしっかり味わえるし、部位が色々なのでひと口毎にそれぞれ違った旨さがある。思わずグラスの赤ワインを追加。肉好きの母は「美味しいねー。」とパクパクと食べている(オイオイ、思ったより食うなァ…笑)。料理長が言う通り、肉汁を吸った玉ねぎも旨い。

添えられた「手作りロールパン」もいい感じ。肉を食べ過ぎてパンを1つしか食べられなかった母は紙ナプキンに包んでこそっと持ち帰ろうとしたが、しっかり給仕の女性にバレてドギーバッグを貰っていた(苦笑)。こちらの店員は給仕の女性も含めてみな慇懃無礼でない自然体の接客でとても居心地が良い。食後のコーヒーも苦味があってしっかり旨い。母は「もうお腹いっぱい。コーヒー残してごめんなさいね。」なんて言っていたが、なんのなんの、あなた沢山喰ったよ(苦笑)。大満足で店を後にした。また連れてこようっと。(勘定は¥23,000程/2人)

 

 


 

↓ 「名古屋三越」にて87歳の老母で遊んでみた(笑)。

 


 

 

ステーキハウス スエ

愛知県名古屋市中村区名駅南1-8-18

 

( 名古屋 なごや ステーキハウススエ スエ 柳橋 やなぎばし Tボーン・ステーキ ランチ 名古屋三越 )

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魚源 @名古屋市中村区・柳橋

2023年12月17日 | 名古屋(中村区・西区 老舗)

いつも参考にさせていただいているブログ「俺の居場所は何処だ!?」のhal9000seさんが通い詰めている柳橋中央市場の綜合市場ビルにある食堂「魚源」。創業は大正時代とのこと。自分はこの店が営業している平日の早朝から昼前の早い時間に訪れる時間を作るのが困難で、記事を眺めては行ってみたいなァとずっと指を咥えていた。ある日、急に休みが取れることになり、念願の訪問。hal9000seさんの前のブログの頃からだからもう10年越し?

駅から早足で市場に向かい店へ。それでも店に着いたのはもう市場の片付けが始まる時間。外観から営業しているかどうかは分からないので市場側のドアを開けてみた(写真下)。女将さんが1人。「まだいいですか?」と尋ねると「どうぞどうぞ。」との嬉しい返事。でもカウンターの上にのっていたおかずを片付け始めていたようだからギリギリだ。

大急ぎで酒を注文。手を煩わせて申し訳ないが訊いてくれたので燗をつけてもらった。燗した酒は小皿の上の少し大きめのガラスコップに溢れるくらい注いでくれる。口から迎えにいってクイッと。シミルー。女将さんが一度仕舞ったおかずの皿をまたカウンター上に並べてくれる。申し訳なし。ただし終わりかけということで品数は多くない。まず選んだのは「焼きさば」。「焼きさば」は電子レンジで温めてもらい、三杯酢でいただく。他でこの食べ方で出されたことはないが、いいなァコレ。追加は「茄子の煮浸し」。こちらはすり生姜をのせて。刺身が残っているか尋ねると「盛り合わせにしましょうか?」と嬉しい提案。マグロと平目。平目にはえんがわも付いてきた。醤油はもちろんたまり醤油。最近はこの地方でも刺身にたまり醤油を出す店が減ったが、かつては刺身といえばたまり醤油が定番だった。うちの父も必ずたまり醤油だったのを思い出す。

せっかく仕舞いかけだったおかずを戻してくれたし、本当はもう1杯いただきたいところだが、片付けの始まった市場の店であまり長居も出来ない。潔く切り上げて勘定してもらった。滞在は約20分。次はもう少しゆっくり(30分くらい)したい。こんな店に通って朝酒出来たら最高だろうなァ。(勘定は¥2,100)

 


 

↓ 場内を通る。いつもはもう片付けが終わっているような時間帯ばかりだから、まだ大勢立ち働いている活気のある景色を見るのは久しぶり。

 

 


 

 

大衆食堂 魚源 (魚源食堂)

愛知県名古屋市中村区名駅4-15-15

 

( 名古屋 なごや 名駅 めいえき やなぎばし 柳橋中央市場 名古屋総合市場 中央市場総合食品センター マルナカ うおげん 魚源食堂 市場めし 朝酒 朝飲み 溜まり醤油 )

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おやつ饅頭 @名古屋市中村区・太閤通

2023年12月06日 | 名古屋(中村区・西区 老舗)

名古屋の太閤通沿いにある「おやつ饅頭」へ。こちら日曜祝日休みなのでなかなか伺う機会が無かった。ある日の午後に時間が空いたので歩いて店に向かう。創業は昭和19年(1944)という話も(未確認)。店頭でも販売している「おやつ饅頭」(いわゆる大判焼)の他、店内で食事をすることも出来る。土間にテーブル席が6つ程あり、壁に品書きが貼ってある。以前は餅類もあったはずだけれど、現在は甘味とお好み焼、焼そばのみ。主人に「いか玉焼そば」をお願いした。「おやつ饅頭」の注文も入っているようで、主人がそちらにかかりきりになったので、調理は途中から女将さんに交代。そのタイミングで自分も「おやつ饅頭」を持ち帰りで追加。鉄板の上のジューッっていう音や匂いもごちそうだ。

しばらくして「いか玉焼そば」が完成。楕円の白い平皿に盛られていて紅生姜が添えてある。上から青海苔が振られていて、具材はいかとキャベツ。麺は細ストレートでソースで味付けされている。さっそく手繰るとしっかりめの味付け。シンプルだが旨い。麺の上の玉子は目玉焼だが絶妙な加減で火が通っていて、途中で端に寄せて慎重に黄身を潰した。それを絡めてもうひと口。家に持ち帰った「おやつ饅頭」は皮に”おやつ”の焼印有り。冷めたので少しだけ電子レンジで温め、トースターで軽く炙ってからいただいた。つぶ餡がぎっしり入っていていい感じ。この類って他とそう代わり映えするものではないが旨かった。(勘定は、焼そば¥460、饅頭¥100/個)

 

 


 

↓ 歩いて大門方面を散策。路地の突き当りにある「中村観音(白王寺)」(昭和8年・1933・建造)。比較的新しい寺だが、ここはかつて遊郭(中村遊郭・名楽園)があったところ。無縁仏を供養するために、本尊の観音像はその遺骨を練り固めて作ってあるのだとか。

↓ 趣のある近代建築だった「中村映劇」(建築詳細)が現代的に建て替えられていてビックリ。看板が無いので今は何を上映しているんだろうと近寄ってみると…、やっぱりポルノ(笑)。よく建て替えられたものだ。根強い需要があるのかな…。何しろ存続したのに驚いた。でもまだ入る勇気は無い(笑)。

↓ 小さいスナックなどが集まる「大門小路」。以前から寂れ気味だったが、コロナ禍を経て、今も営業は続いているだろうか。

 

 


 

 

おやつ饅頭

愛知県名古屋市中村区太閤通5-1

 

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廣寿司本店 メイチカ店 @名古屋市中村区・名駅 (2)(※閉店)

2023年02月20日 | 名古屋(中村区・西区 老舗)

現在では”名古屋めし”なんて言われて話題に挙がったりすることも多い名古屋圏独自の食べ物。全国的に認知されたものもあって度々テレビ、雑誌などでも紹介されている。その中で、昔は名物と認知されていたはずけれどだんだん廃れ、今では話題にも挙がらなくなってしまったのが「切り寿司」。自分は小さい頃に食べた記憶があったのだが、最近は市内の寿司屋でも見かけることが無い。町場の寿司屋にはひょっとして残っているかもしれないが、自分の知っている有名な所では「東鮓本店」(注・広小路本店は新装開店のちすぐ閉店)、今回訪れた「廣寿司」、大須の「寶壽司」ぐらいか。久しぶりにあのちょっと変わった寿司を食べようかと名古屋駅の地下街「メイチカ」にあるこちらへ足を延ばした。

店はメイチカでも狭い改札前の通りから折れた広くなっている所にある。明治38年(1905)創業という長い歴史を持つが、メイチカ店は地下鉄東山線の開通と同時というから昭和32年(1957)の開店だそう。店に入ると先客が3組程。小さいテーブル席が12程あるが、やはり年配の客が多い様子。鰻を召し上がっている人が多い。品書きはランチ用のものを渡されたので載っていなかったが、店頭のショーケースにサンプルがあった「名物セット」と、「菊正宗・生酒」をお願いする。すぐに「菊正宗」の生貯蔵酒の一合瓶と付き出しの玉こんにゃくが届けられた。

先に酒に口を付けていると寿司桶に入った「名物セット」が運ばれた。赤出汁と高野豆腐の煮物の入った小鉢付き。桶の中は切寿司と、秋冬限定というさば寿司が半々で4切れづつ。どちらも押し寿司なので量は充分。切寿司は味が濃いのでさば寿司から。なかなか身の厚い鯖で、酢飯との間に”でんぶ(おぼろ)”が挟んである。酢締めの具合はほどほど。酢飯がやや甘めなのは古い名古屋の寿司屋らしい。途中で酒を挟みながら、次は目当ての切寿司。切寿司は穴子と角麩を使った押し寿司で、上から甘くてしょっぱい煮つめがたっぷりと塗ってある(←本来はハエ=ハヤを使い、穴子の煮汁でつめを作るのだとか)。半分は角麩だし、つめの味は濃いので穴子の風味はほとんど分からない。なぜこれが名古屋独自の味とされていたのか不思議と言えば不思議。酸味があるので口中は独特の風味で満たされる。酒と玉麩の浮いた赤出汁で口をリセットしつつ2種類の寿司を楽しんだ。飯の量は多いのでお腹もいっぱいに。(勘定は¥2,480)

以前の記事はこちら (1

<追記>今年に入って「メイチカ」が3月末に閉鎖されると報道された。リニア中央新幹線の開業(←出来るのか?)に向けての工事などの都合なのだとか。するとここにある「コンパル・メイチカ店」や「銀座ライオン・地下鉄名駅店」も無くなってしまうことに。特に執着する何かがある訳ではないが、小さい頃から何度も訪れた場所でもあるのでもう一度ぐらい行っておこうかな。

 

 


 

↓ 閉鎖が決まった「メイチカ」。現在入店しているのは18店舗。地下鉄の改札の目の前で人通りも多く、その名は名古屋の人なら誰でも知っているが、その割に範囲はそう広くない。

 

 

 


 

 

廣寿司本店 メイチカ店

愛知県名古屋市中村区名駅3-104-15 名古屋駅地下街メイチカ内

※メイチカ閉鎖により令和5年3月末を以って閉店しました

 

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味多喜本店 @名古屋市中村区・名古屋駅西

2023年02月01日 | 名古屋(中村区・西区 老舗)

久しぶりに名古屋駅の西、駅西銀座近辺を歩く。最近は都会、田舎を問わず、どこへ行ってもインド・ネパール系の店か、ベトナム系の店が目立つ。こちらも然り。バイタリティーには溢れているがこれだけ乱立してやっていけるのだろうか。何とも不思議。そんな雑多な通りにひっそりと店を構える和菓子の「味多喜本店」へ(※”多”は変体仮名)。創業して80年位だそう。空襲で焼け出され、戦後になってこちらへ移転したのだとか。オープンな店舗のガラス・ショーケースを覗く。「くるみだんご」と「しぐれ」をお願いした。ご高齢の主人が包んでくれる。

家に持ち帰ってお茶を淹れて、妻といただいた。「くるみだんご」は竹串に丸い団子が2個。薄茶色をしていてくるみの粒が入っている。淡い甘さで素朴な味。旨い。「しぐれ」は黄色いきんとんの皮。中はこし餡。しっとりとした口当たり。熱々のお茶でいただくといい感じ。帰り際に壁に貼ってあったのを見た”世界一おいしい鬼まんじゅう”が気になる。妻が鬼まんじゅう好きなので、次はそれと「太閤出世ひょうたん最中」っていうのを買ってみよう。(勘定は¥500程)

 

四季の和菓子 味多喜本店

愛知県名古屋市中村区竹橋町1-14

 

( 名古屋 なごや 駅西銀座商店街 あじたき あじたきほんてん 味多喜 和菓子 饅頭 最中 団子 )

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太陽堂 (2) @名古屋市西区・円頓寺

2022年05月20日 | 名古屋(中村区・西区 老舗)

何度か訪れてもタイミングが悪いのか休んでいるのか、その度に店が閉まっていた円頓寺本町商店街の甘味処「太陽堂」。創業は明治41年(1908)というから110有余年の歴史がある。久しぶりに前を通ったら暖簾が掛かっていた。良かった、もう廃業してしまったかと心配していた。ちょっと何か甘い物をと暖簾をくぐろうとすると「本日店内飲食なし」の貼紙が…。残念。仕方がないので「おはぎ」でも買って帰ろうと窓口から声をかける。ガラスショーケースに並んだ菓子の中から「おはぎ」の”あん”と”きなこ”を購入して包んでもらった。

家に帰って妻と分けっこ。自分は小さい頃あまりおはぎを食べなかったので馴染みが無いが、妻はよく食べたそう。「運動会の時とかに出なかった?」と訊かれたが、自分があんこ嫌いだったせいか出てきた覚えが全く無い。妻はご飯の潰れ具合、甘じょっぱい加減がとてもいいとペロッと食べてしまった。自分も口にしてみる。お、ふわふわの口当たり。甘さは控えめだが、確かに旨い。味覚って変わるもんだな。自分も”あん”も”きなこ”も両方ペロッと平らげた。次こそ店内で冷たいものでも頂きたいナ。(勘定は¥520)

以前の記事はこちら

 

太陽堂

愛知県名古屋市西区那古野2-19-22

 

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はね海老 (4) @名古屋市西区・那古野

2022年05月04日 | 名古屋(中村区・西区 老舗)

日曜定休になってからあまり立ち寄ることが出来なくなった円頓寺商店街の「はね海老」。久しぶりに寄ってみた。店頭で”日替りをチェック。でも今日は久しぶりにエビフライだけを食べようとドアを開ける。先客は数名。テーブル席に腰掛けると初めて見る愛想のいい給仕女性がおしぼりを持って来てくれた。特徴的なねじねじに絞ったカッチカチのおしぼりではなく普通のおしぼりになっていた。高齢の主人の姿は見えず、厨房には息子さんともう1人男性が。完全に代が替わったのかな。注文してから気付いたが、壁にまだ「カキフライ」の札が貼られていた(訪問3月)。そっちにすれば良かったか…。ま、いいや。また来年。

しばらくして銘の入っていない白い楕円の平皿に盛られた「エビフライ定食」が運ばれた。ライスも平皿に。赤出汁付き。こちら特有の開いた小判型のエビフライが2尾。付け合わせは千切りキャベツにレモン。端にはマヨネーズがのせられている。しっかりめに揚がったエビフライをつまんでかぶりつく。大きくはないが旨い。マヨネーズをちょっとつけたり、卓上のソースを垂らしたりしてライスと一緒にいただいていった。以前はオムライス、ハヤシライス、チャーハンなんかのご飯物の洋食もあったこちら。いつか復活してくれないかなァ。(勘定は¥950)

以前の記事はこちら (1)(2)(3

 

はね海老

愛知県名古屋市西区那古野1-20-37

 

( 名古屋 なごや 那古野 なごの 円頓寺商店街 えんどうじしょうてんがい はねえび 洋食 海老フライ とんかつ 定食 )

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イチビキ (2) @名古屋市中村区・柳橋

2021年06月19日 | 名古屋(中村区・西区 老舗)

納屋橋の西詰め、柳橋のバス停前にある「イチビキ」。創業は昭和14年(1939)。ずっと以前から人気店で開店前には行列が出来る店だったが、それでもちょっと待っていれば入れるぐらいだった。その後インバウンドの影響もあってか行列が異常に長くなり、とうとう整理券方式に変更。整理券を手に入れるためには結構早くから店に向かわないといけないという話を聞いていたので、もう当分この店には入れないかもなァと諦めていた。その後コロナ禍に遭ってしまったが、相変わらず昼時に店の前を通ると”本日分終了”を告げるお知らせが出ている。夜は以前から予約制だったがどうかなとダメモトで電話してみるとすんなりと予約が通った。夜の開店時間に合わせて店を訪れる。

夜といっても外はまだ明るく、店に入ると先客はまだ誰も居ない。風情ある渋い店内は相変わらず。奥に長く、まさに鰻の寝床。手前の小さいテーブル席に案内される。普段店内で写真を撮ることはほとんど無いが、誰も居なかったのでお願いして2枚だけ撮らせてもらった(写真下左:奥に向かって、右:入口に向かって)。

 

その後、後客がポツポツと入ってきたが、時間が早い事もあってかのんびりとした雰囲気。時間さえ許せば夜の訪問は昼と比べて楽かもしれない。

品書きを眺めて、まずは「清酒(一級)一本」をお願いする(※緊急事態宣言前に訪問)。酒肴は以前からやや高めの値付けで気になっていた「御突出し」を、どんなものか内容を訊かずに頼んでみた。まだ早い時間だったからか、給仕の女性の返事は一瞬だけ間が空いたが、無事注文が通る。

しばらくして酒と「御突出し」が運ばれる。皿に並んだ「御突出し」の気になる内容は…、皿に並んだ「う巻き」「帆立貝のぬた」「鰻ぽん酢和え」の3品。これは凄い。枝豆か漬物の盛合せでも出てくるのかなと思っていたのでその豪華さにビックリ。これでこの値付けは逆に安い。う巻きは厚く、身もしっかり。帆立のぬたはワカメの上で、味噌はもちろん八丁味噌ベース。和え物は焼き身がねぎぽん酢に。あぁ、どれも旨い。酒は特に指定しなかったが好みのぬるめでつけられていて酒肴にもバッチリ。酒は正1合は無さそうですぐに終わってしまったが、この後に丼をいただくつもりだったのでこれで止めておいた。

酒と酒肴をいただいているうちにお願いした「上丼・吸物付」が出来上がって運ばれた。漬物はたくあんと白菜漬け。こちらの鰻の特徴で身が厚く、香ばしく焼き上げられている。これで皮が口に当たったりするとアレだが、こちらのはそういう事は無く、上々。相変わらず旨い。置いてある瓢箪の入れ物に入った山椒は兵庫の朝倉山椒かな。人気店だけあって回転が良いのだろう、香りも新鮮でいい感じ。ただ…、この日は正直言ってご飯の炊き加減がいまひとつ。炊き上がりがべちゃっとしているし、温度もぬるい。やはり丼物はどんなものであっても、ご飯とのバランスが大事。上だけ良くてもダメなんだよなァ…。(勘定は¥4,800)

以前の記事はこちら

 

割烹 イチビキ

愛知県名古屋市中村区名駅南1-3-16

 

( 名古屋 なごや 割烹イチビキ うなぎイチビキ 鰻 うなぎ 鰻丼 うなぎ丼 ひつまぶし 割烹 納屋橋 柳橋 予約 行列 整理券 )

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角重 @名古屋市中村区・柳橋

2021年05月26日 | 名古屋(中村区・西区 老舗)

柳橋中央市場にもほど近い場所にある居酒屋「角重」へ。創業は昭和23年(1948)と古い。現在は3代目と4代目でやっていらっしゃるようだ。ずっと以前にも入ろうとしたことがあるが、満席で断られたことがある。日曜休みの店なのでなかなか機会を作ることが出来なかった。暖簾をくぐるとこの日はまだ早い時間帯とあって一番乗りのよう。中はテーブル席が5つ程と思ったよりもこじんまりとしていた。壁には相撲に関連した品が飾られている。浴衣姿の若い女の子2人が給仕。普段なら瓶ビールを頼むが、表に”ハッピーアワー”とあったのでノッてみた。「生ビール」をお願いする。そして焼鳥の「つくね」2本と「とりレバー」3本をお願いした。

まずは生ビールで喉を潤す。ウメー。程なくして「つくね」が供された。丸いのが3つ串に刺さっている。外側がカリッと焼き上げられ、旨い。「とりレバー」は濃いめのたれを纏っている。こちらも焼き加減良し。本当なら追加はこちらの名物「角重特製ちゃんこ鍋」をいただきたいのだが、残念ながら2名からしか注文出来ない。「牛すじどて煮」と普段あまり頼まない「レモンチューハイ」を追加した。「牛すじどて煮」はすじ肉以外の具材は角切りのこんにゃくのみ。上には刻みネギが散らしてある。名古屋でどて煮といったら八丁味噌ベースで黒に近い色合いのものが出てきても驚かないが、こちらは濃い色ではない。臭みもしっかり抜けていて味付けもくどくなく旨かった。コロナ禍(訪問4月)とあって客入りにも影響しているのか、給仕の女の子らも手持ち無沙汰。後客がまだ誰も入ってこないので、ソーシャルディスタンスを確保しつつ、この辺りで勘定してもらった。(勘定は¥2,000程)

 

 


 

↓ 納屋橋(昭和56年・1981・建造)の欄干から堀川を眺める。夜はライトアップされてとても綺麗だ。

 

 


 

 

柳ばし 角重

愛知県名古屋市中村区名駅南1-14-19

 

( 名古屋 なごや 柳橋 やなぎばし かどじゅう 老舗 居酒屋 ちゃんこ鍋 相撲 なやばし ハッピーアワー Happy Hour 都市景観重要建築物 )

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焼鳥家 @名古屋市中村区・柳橋

2021年05月19日 | 名古屋(中村区・西区 老舗)

ある日の夕方、伏見の「大甚本店」に寄ってみるも、始まったばかりとあってほぼ満席。2階に回されそうだったので歩いて柳橋へ。別の予定まで少し時間があったので、柳橋の交差点にある「焼鳥家」に入ってみた。看板には”創業昭和28年”(1953)とあるから長い歴史がある。店は間口が狭く、隣も焼鳥屋という立地。日が長くなってまだ明るいが、暖簾が掛かっているのを確認して中へ。照明が暗い店内に入るとびっくり、すでにカウンターには何人も先客が居て、座らせてもらうことは出来たが肩が触れるかという”密”な状態。人気があるんだなァ。カウンターの角は長い年月で丸くなっていて、壁は煤けて真っ黒。歌謡曲がBGMで流れている。焼き方は主人、カウンターの中は女将が掌って、配膳は外国人の男の子が担当。まずは「瓶ビール(中)」をもらう。サッポロの黒ラベル。焼きの注文は「とんやき」「とりやき」を2本づつお願いした。

後からも続々客が入ってくる。それを女将があっちへこっちへと上手く回している。コロナ禍もあってか、入ってくるのは1人客がほとんどなので、注文以外誰も声を発しない(笑)。注文して黙って喰って呑むのみ。店の雰囲気が何だかストイックでイイ。しばらくして「とんやき」と「とりやき」が供された。「とんやき」はクニュクニュの歯応え。「とりやき」はやや小さめにカットされている。どちらもたれで焼かれていて、焼き加減良く旨い。追加もしたかったけれど、もう1本頼むと予定に差し支えるのと、混み合ってきたので我慢。食べ終わった串を串入れに入れて勘定してもらった。ちろりにはちゃんと温度計も刺してあったので、次は日本酒にしようかな。(勘定は¥1,100程)

 


 

↓ 広小路通の堀川に架かる「納屋橋」(昭和56年・1981・建造)。橋は架け替えられて古いものではなく、下のアーチも構造上は関係の無い飾りだそう。欄干のみ大正2年の前代のものが使われているのだとか。

 


 

 

焼鳥家

愛知県名古屋市中村区名駅5-38-9

 

( 名古屋 なごや 柳橋 やなぎばし 柳ばし やきとりや 焼とり家 焼鳥 やきとん 居酒屋 酒場 近代建築 近代産業遺産 )

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