ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Beaucoup Fish / Underworld

2013年08月21日 | テクノ・デジタル・ダンス

Underworld_100

Beaucoup Fish / Underworld (1999)

彼らについてはほとんど何も知らない。もちろん名前は知っていたし、少しくらいなら聴いた事もあったのかもしれない。でもこのアルバムが彼らの何枚目のアルバムなのかも知らないし、彼らにとってどのあたりに位置するアルバムなのかも知らない。そんな無知な自分がまず1曲目を聴いてみて思ったのが「まるでYMO…」。アルバム全体としては透明感があり、クールだが、アンダーワールド色っていうのに乏しくて、かっこいいなと思っても心ときめくかっていうと…そこまでじゃない。これが他のアーティストだと言われても気がつかないだろうな、自分は。

テクノと呼ばれるジャンルは嫌いじゃないし、最近でも全く聴かない訳ではない(ただ昔のテクノと今のテクノは別物だと思っている)。何しろ小学生の時にイエロー・マジック・オーケストラ(Yellow Magic Orchestra)にはまっているから、どちらかと言えば好きな音だし、ロックとは全く違う脳で楽しむことが出来る。ただ、90年代に入って誰もが(素人でさえ)テクノロジーを操れるようになって、急速にこういう音楽に対して興味が失せてしまった。アシッド・ハウス、レイヴ、テクノがダンス・ミュージックとしてもてはやされた時期も、その音楽を聴いて思ったのが…「10年以上も経ってんのにまだこんなもんなの?」だった。70年代後期から聴き始め、革新的な音に逢っては心ときめかせていたのに、未だにその頃と変わり映えしない方法論に思えたから。お家で聴く音楽ではなく、ライヴ・ミュージックとしての発展にはちょっと驚いたが。結局のところ自分はどんな音楽でも「メロディー」がないとダメなんだろうな(オールドスクール以外のラップもダメだし)。ただのかっこいい音のループだけでは燃えないんだ。

中古店にて購入(¥100)

  • CD (1999/4/13)
  • Disc: 1
  • Format: Import
  • Label: V2 North America
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