こちらも円頓寺(えんどうじ)商店街にある洋食店。真っ赤な「はね海老」の文字の看板があがるなかなか古いお店。店頭のガラス棚には懐かしい食品サンプルが飾ってある。外からは店内をうかがい知る事は出来ない。店内はテーブルが8卓ほどの奥に細長いお店。あまり飾り気はなく、テレビからは甲子園の中継が流れている。一番奥に厨房があり、男性が3人で切り盛りしていた。ぎゅっとねじられた面白いおしぼりとお冷をもらい、日によって変わるお値打ちなランチの、「エビフライ・カニクリームコロッケ」を注文。
しばらくして平皿に盛られたご飯と、玉子の入った赤だし、そしてキャベツの上に盛られたフライが登場。お店の名前にもなっているようにエビフライは羽根のような形に開かれていて珍しい。しっかりと揚げられたフライは衣がゴテゴテとしていないので意外なほどあっさりいただける。ソースをかけたり、添えられたタルタルソースをつけたりしていただく。カニクリームコロッケの中は思った以上にとろとろでとてもおいしい。これで730円は素晴しい。
テーブルに置かれたからしの入れ物を見て思ったのだが、どのテーブルの瓶もきれいに洗われて、からしが入れ直されている(早い時間に伺ったのと瓶の中にベタベタと付着していないので分かった)。名古屋に限らずいろんな老舗を好んで訪問しているが、永く続き、今でも人気のあるお店は、こういう何かしらキチッとしている所が必ずあるというのが持論。(勘定は¥730)
はね海老
愛知県名古屋市西区那古野1-20-37