2400 Fulton Street / Jefferson Airplane (1996)
1960年代後半のフラワー・ムーヴメント、サイケデリック・ロックの雄ジェファーソン・エアプレイン(Jeffeson Airplane)。彼らの熱心なファンではなかったが、レコードは代表的な「Surrealistick Pillow」とベスト盤を持っていた。このアンソロジー2枚組CDが出た当時は買おうかどうしようか随分迷ったが、結局見送っていた。この度めでたく安価な中古を見つけたので懐かしく購入。
このアンソロジーのタイトルは彼らが所有していた建物の住所で、確か共同生活をしていたんじゃなかったかな。「自由と平和」を求めて全米各地からサンフランシスコの地に集まっていたヒッピー達の教祖様的存在だ。ヴォーカルのグレース・スリック(Grace Slick)は後年派手でタフなおばさんのイメージがついてしまったが、当時の写真を見るとそれはそれは綺麗。瞳が大きくまるで人形のよう。こんな綺麗な人がいるんだ、と写真に見入った覚えがある。でもそこはヒッピーの親玉、かなり急進的で、フリー・セックスを実践するかなりオープンな女性だったらしい。
このバンドの場合ブルーズがベースではあるんだけれど、フォークっぽい曲も多い。メンバーが多いので様々な音楽性が持ち寄られたのだろう。彼らのメロウな曲はあまり得意ではないが、やはり60年代後半の音楽を語るときには外せないバンドだ。その意味で4つのパートに分かれたこのCDはとても便利。コンパクトに彼らの歴史を俯瞰することが出来る。
ブックオフにて購入(¥800)