ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Hardcore Volume 2 1974-1977 / Devo

2013年09月17日 | パンク・ニューウェーヴ

Devo_10

Hardcore Volume 2 1974-1977 / Devo (2013)

これはCDではなくて、MP3のダウンロード購入。通常は音楽ファイルのダウンロード購入は余程の事が無い限りすることはないが、これは何故かアルバム全部で¥10という破格の値段だったので迷わず購入(現在は購入不可のよう)。これは1990-1991年にアルバムが2枚発表されていたディーヴォ(Devo)の初期デモ音源で、再発にあたって新たにアートワークが用意されているし、追加曲もある(ただしこのアートワークはダウンロード版のみのよう)。

70年代後半にポスト・パンク=ニュー・ウェーヴの雄としてアメリカを代表する存在になった彼らだが、しっかりとポップな音になっていた正規アルバムと違い、このアルバムではポップではあってもひと癖もふた癖もある異形のロックといったところ。のちに正規アルバムに採用される曲もあれほど突き抜けておらず、少しゆっくりとしたリズムで這いまわる不思議な曲の連続だ。これらのデモ製作時にどんな機材を使っていたのかよく知らないが、特にテクノっぽい音が目立っている訳ではないので、知らない人が聴いたら絶対ディーヴォだとは思わないだろう曲もある。

彼らの出身地オハイオ州アクロンはポスト・パンクのもう一方の聖地ニューヨーク(もちろんもう一方はロンドン)からは距離があるが、こんな変態音楽を生み出す素地があったのだろうか。行った事はないが一体どんな所だったのだろう。ちなみにこの都市出身の有名アーティストと言えばプリテンダーズ(The Pretenders)のクリッシー・ハインド(Chrissie Hynde)、それに今をときめくブラック・キーズ(The Black Keys)がいる。

それにしても不思議なのは一時とはいえ、このアルバム・ダウンロードが¥10という破格の値段で売られた事。何かマーケティング上の戦略でもあったのだろうか?

amazonにてダウンロード購入(¥10)

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