ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

喜寿司 @東京・日本橋人形町

2013年10月24日 | 東京都(老舗)

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<少し前に訪問した老舗覚え書き・5>

歩けば老舗に当たる日本橋・人形町。ビルに入っているような会社やその辺の酒屋でも創業が江戸時代や明治時代だったりするので、老舗めぐりが好きな自分にとっては興味が尽きず、歩いていてもキョロキョロしてしまう魅力的な街だ。芸者の置屋だったという古い建物のここは江戸前鮨の名店「喜寿司」(実際の喜の字は七が三つ)。大正12年(1923)の創業という老舗で、今も古き佳き江戸前鮨の佇まいを残している。風格ある建物自体は昭和27年に置屋を改装したそうだ。お昼の開店してすぐの時間に飛び込みで入ってみた。店内は名店に共通するピシッとした空気があり、隅々まで綺麗で、白いカバーのかけられた椅子が清々しい。若い店員の応対もしっかりしていて気持ちが良く、生憎の天気であわてて買った安いビニール傘を預けるのが少々恥ずかしくなる(笑)。

見せてもらった品書きには「おきまり」(値段は3種)があったので、一人前を注文。歴史ある古い鮨屋にはだいたいおきまりがあるので飛び込みでカウンターに案内されても安心だ。おきまりは1貫づつ握られ、煮切りが塗られている。どのタネも切りつけが綺麗で、とても満足出来る8貫(+巻物)だった。昼のおきまりなのでどれも飛びっきりのタネという訳ではないが、仕事のしてあるタネはそれを感じさせないという利点もある。足りなければ好きなタネを追加することももちろん出来る。この日はあいにく予定があり、追加はなしでさっと店を出た。ここのバラちらしもぜひ試してみたいなぁ。小肌やかんぴょう、おぼろなどの昔ながらの仕事を一口づつ味わいながらお酒をいただきたい…。(勘定は¥3,675)

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喜寿司

東京都中央区日本橋人形町2-7-13

 

 

(きずし きすし)

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