ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

岐阜会館 (レストランいちい) (2) @岐阜県岐阜市 (※閉店)

2017年04月23日 | 岐阜県(岐阜)

 

岐阜市の名門「岐阜会館」が周辺の再開発に合わせて取り壊されるという情報をいただいてから初訪問。まだ空気が冷たかったのどかな日曜日。周辺は「メディアコスモス」を利用しようとする人が駐車場に並んでいる。こうして大人気となった新施設の一方で、こちらや「蚕糸会館」など、昭和の建物がどんどん壊されてしまうのは世の流れで仕方のないことなのだろう。玄関からフロントを横切って2階へ。ほぼ口開けの客だったが、自分の後にもすぐ何組かの客が入った。見たところ何かの打ち合わせのついでに、なんていう客が多いのかな。まだカキフライがあった時期だったので迷ったが、この日はこちらの名物のひとつでもあるという「五目やきそば(什景炒麺)」と決めていた。

しばらくして「五目やきそば」が登場。深めの平皿に野菜たっぷりの餡が盛られている。その下に炒めた中華麺。中華餡の野菜は、白菜、筍、人参、木耳など。とろみの強い餡を下の麺としっかり絡めてすする。餡は濃いめの味付けで、甘みが強いクラシックな味。古い中華の店ではこういう餡によく出くわす。おぼろげな記憶だが、昔の中華料理屋では餡かけの焼きそばってあんまりなかったんじゃないかな。今でこそ、大陸中華の店をはじめ、どこでも食べられるが、昔はこういうある程度格式ある中国料理店で食べるハイカラな焼きそばだったような気がする。いつもなら少し酢をたらしたりして楽しむが、テーブルの上に酢が見当たらなかったのでそのままいただいた。なかなかチャンスが少ないが、閉館する6月までにまた訪れることが出来るだろうか。(勘定は¥810)

以前の記事はこちら

 ※平成29年6月14日を以って閉館されました。

 


 

↓ 無粋な柵で四方を囲まれ、放置とも思える扱いを受けたままの「旧・岐阜県庁舎」(大正13年・1924・建造)。整備したり、利用するための計画は進んでいるんだろうか?

 

↓ 旧庁舎の北あたりをブラブラと歩いていたら、間口は狭いものの、こんなに風情ある建物に出会えた。こういう家なら素焼きの植木鉢が似合う。

 


 

  

岐阜会館 「レストランいちい」

岐阜県岐阜市司町39-1

 

( 岐阜 岐阜市 司町 美江寺町 岐阜会館 ぎふかいかん いちい らいちょう レストラン たか田八祥 ラ・グランターブル ドゥ キタムラ 再開発 閉館 閉店 )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする