ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

インターナショナルビレッジ @愛知県弥富市

2020年07月18日 | 愛知県(尾張)

弥富市にちょっと怪しいが旨いパキスタン料理の店があると話題になったのは2年程も前だったか。好事家の間で有名になり、テレビ取材とかもあったんじゃなかったかな。店までが遠いし車でないと無理なのでなかなか行けなかったが、ある日の午後遅くに近くに居たので寄ってみた。店の名前は「インターナショナルビレッジ」。ナビに頼って現地に辿り着くと、噂どおりの塀に囲まれたコンテナ群(写真下左)。これほど”アジト”という言葉がぴったりな建物が他にあるだろうか(笑)。かろうじてパキスタン国旗が掲げられているが、塀には”防犯カメラ作動中”などの注意書きがあり(写真下右)、いっそう”敵の本拠地”、あるいは”自動車解体工場”感が強くなる。「探偵の工藤ちゃんがベスパで単身乗り込み、ロープで縛られた中島ゆたか(実は犯人とグル)を発見する(※)」なんていうシーンを思い浮かべてしまう(笑)。しかも建物周りをあちらの方と思しき男らが携帯電話を片手にウロウロしているので、更に怪しさが半端ない。

(※勝手な想像です。「探偵物語」にそんなシーンはありません。)

 

もちろん事前情報でここで間違いないと知っていたので(→最初に行った日本人はエライ)、奥に進んでみるも入口ははっきり分からず、左手の更に奥のにそれらしきドアがあり、小さな”Welcome We're Open”の文字を見付けて入口がここだと分かった次第。ふぅ…。(→国旗のすぐ下に近い出入口があったようです)

 

店に入ると広いスペースにテーブルがいくつも並んでいる。奥には絨毯を敷いたスペースも。外れた時間とあって店内はガラーンとしていた。キッチンは更に奥にあるようで調理の様子は全く見えない。主人なのかどうなのか知らないが、出てきた年配(に見える)男性が「イラッシャイマセ。」と声をかけてくれた。この日はもう昼を済ませていたので持ち帰りが出来るか尋ねると「デキマス。」とのこと。レジ横にホワイトボードがあり、それが唯一のメニュー表(写真下)。手書きの英文字で書かれていて日本語記述は全く無し。

ホワイトボードを眺めるも、初見では何があるのか分かり辛く、どんな料理か分からないものも多い。せっかくなので普段あまり食べる機会が無いマトンを食べたいナと思っていたので「マトン・ビリヤニはありますか?」と尋ねると「チキンダケ。」とのこと。なので「CHICKEN BIRYANI」〔ママ〕と、簡単に読めた「CHICKEN TIKKA」をお願いした。テーブル席の椅子に座って出来上がりを待つ。しばらくして「オマタセシマシタ。」と呼ばれた。勘定をした時には「やっぱり一品が結構するもんだな」と思っていたが、パックに包まれビニール袋に入れられた両品を受け取ると、ずしりと重い。車に乗り込むと車内は一気に異国のスパイスの香りに包まれた。

家に帰ってから夕食にする。大きめのパックを開けると中には「CHICKEN BIRYANI」がこれ以上入らないというくらいパンパンに詰まっていて笑ってしまう。明らかに4人前くらいの量。スパイスの香りをたっぷりと蓄えたバスマティライスは黄色に染まっている所とそうでない所があり、骨付きのチキンが沢山埋め込まれている。さっそく取り分けてスプーンでいただく。嫁は「意外と辛くないね。」と言っていたが、何由来か分からないもののジワジワと辛さがやってくる。チキンは細かい骨もそのままだし、丁子(クローヴ)とか胡椒の粒を時々ガリっとやってしまうので食べるには鬱陶しいが、しっかりと風味も滲み込んでいて旨い。「CHICKEN TIKKA」も同様にたっぷりの量。こちらは小さめにカットしてある。色は赤く染まっているがこちらも辛さはさほどではなく、むしろ味付けは控えめ。うちのガスコンロのグリル温め機能を使うと出来立てのように上手く再加熱出来るので重宝する。ビールのお供にピッタリだが、さすがに2人では食べ切れず翌日に持ち越すことに。日和ってチキンだけの注文になってしまったが、次はマトンの料理と、何かのカレーを店で食べてみたいナ。(勘定は¥1,600)

International Village (インターナショナルビレッジ)

愛知県弥富市稲荷2-72-1 

 

( 弥富 やとみ インターナショナルヴィレッジ パキスタン料理 パキスタン カレー ビリヤニ チキンビリヤニ ティッカ エスニック料理 )

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする