岐阜市の三番町にある手打ちうどんの「なお」。たしか以前は外看板に「なお支店」とあったはずだが、最近は”支店”の文字が消されている様子。ある昼に店に入った。店内はカウンター席とテーブル席が3つ程。白髪を後ろで束ねた主人が調理、奥さんが給仕をやっていらっしゃる。外看板には”にこみ”ともあったが、この日は珍しく汗ばむほど暖かい日だったので煮込み系は避けて「天ころうどん」を注文した。先客と同じようにテレビの高校野球(春のセンバツ)を見上げながら出来上がりを待った。
しばらくして運ばれた「天ころうどん」は、濃いめの色をしたつゆが注がれている。うどんの上には刻み海苔、刻みネギ、胡麻、生玉子の黄身、そして見るからに衣がサクサクの海老天。まずはうどんを手繰ってみる。やや細目でしっかりとコシのあるうどん。旨い。鉢の縁に付けてある練りわさびを少し箸に取りながら手繰っていく。ほぼ円筒形に大きく揚げられた海老天を箸でつかもうとすると、衣がハラハラと崩れ、あっという間に海老が裸に(笑)。ずいぶんと厚着をしていたようだが、どうやったらあんな風に揚げられるんだろう。すごい。崩れた衣が混じったつゆはまた旨いし、途中で黄身を潰してうどんに絡ませてもまた旨い。冷たい麺が嬉しい季節になってきたんだなァ。次は「木の葉丼」か「カツ丼」にしてみよう。(勘定は¥890)
なお (なお支店)
岐阜県岐阜市三番町19
※令和6年10月を以って閉店されました
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