ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

岩正 @名古屋市東区・筒井 (3)

2024年06月26日 | 名古屋(東区・北区 老舗)

NHKの朝ドラを毎日欠かさず観ている妻。現在放送中の「虎に翼」ではいくつかのロケを名古屋市内で行っている。そのうちのひとつ「名古屋市政資料館」に行ったことがないというので案内した。見学が終わって昼食の店を思案。以前にテレビで見たと言っていた筒井商店街の「岩正」にも行ったことがないそうなので店に向かってみた。

最近は駐車場が空かないし、店の前の行列を敬遠していたので自分も随分と久しぶり。創業は明治35年(1902)で現在4代目。この日も店の前に並びこそ見えたが、運良く少し離れたマンションの1階にある駐車場が1台空いたので車を滑り込ませて並びの最後尾に着いた。自分達の前には3組居たが回転は意外と早く、すぐに呼ばれて店内へ。この回転の速さならもっと立ち寄ってもいいな。入口近くのテーブル席に腰掛ける。当代若女将と高齢の先代が給仕を担当。注文したのは自分が「手打 きしめん」と「味噌カツ丼」。妻が「手打 天ぷら煮込」。妻は最初玉子は付けないって言っていたのに若女将に「玉子落としますか?」と訊かれ、「ハイ。」と即答(苦笑)。

さほど待つことなく品が運ばれた。「きしめん」は油揚げ、ほうれん草、カマボコ、刻みネギ、そして花鰹という定番の具材で飾られ、つゆはたまり醤油由来か少し甘味の感じられる典型的なきしめんのつゆ。麺は薄平タイプで軟らかめの茹で加減。旨い。「名古屋のきしめんとは?」と訊かれて「これです」と出せるような一品だ。表のショーケースには”特製”とある「味噌カツ丼」はこちらのスペシャリテ。大きめのカツがしっかりと濃い色の赤味噌たれに浸っており、玉子も染まって判別出来ないほど真っ黒。でも見た目ほど強い味付けではなく、ご飯の白い所もちゃんと残っている。久々だったが旨い。妻にも分けたが初めて食べる味わいだそうだ。ま、確かに他所のみそかつ丼とは違うよね(←そもそも彼女は味噌カツを食べないが)。妻の注文した「煮込」はもちろんみそ煮込みうどんのこと。こちらの麺も手打ちだそうだが煮込みとしては細めで手揉みなのか縮れている。こちらも口に合ったようで良かった。勘定は安いし、回転も早かった。立ち寄る頻度が上がるかも。次は絶滅危惧の「天南丼」で。(勘定は¥1,950)

以前の記事はこちら (1)(2

 


 

↓ 現在のNHK朝ドラ「虎に翼」のロケ地「名古屋市市政資料館(旧・名古屋控訴院・地方裁判所・区裁判所庁舎)」(大正11年・1922・建造)。実際に主人公のモデル三淵嘉子がこちらに初の女性判事として赴任(昭和27年)したらしい。普段は近代建築にあまり興味のない妻も「あ、ここも、ここも映ってた!」と大感激(笑)。

 

 

 

 

 

 

 

↓ こういう古い建物では調度品に焦点を絞って観察するのも面白い。どれも既製品ではないワンオフで凝っていて素敵。今これを注文して造ってもらったらいったい幾らになるのか…。下1枚目は壁の照明スイッチ。これも素敵。

 

 

 

↓ 市政資料館の向かいにある古い建物、通称「弁護士長屋」(建築詳細不明、戦前らしい)。弁護士の事務所が連なっていたのだとばかり思っていたが、実際は今も昔も司法書士(代書人と呼ばれた)の事務所が入っていて、裁判所に提出する書類を書いてもらうために弁護士が並んだからそう呼ばれたらしい。

 


 

岩正

愛知県名古屋市東区筒井1-12-17

 

( 名古屋 なごや つつい 代官町 いわしょう 岩正手打ちうどん店 岩正手打うどん店 みそ煮込 味噌煮込み みそにこみうどん みそかつ丼 味噌かつ丼 近代建築 NHK連続テレビ小説 伊藤沙莉 )


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