犬山口駅近くの日本料理店「井筒定」へ行った際に、ついでに隣の和菓子屋「若松屋阡壱(せんいち)」へ入ってみた。創業は昭和2年(1927)で現在は3代目だとか。こちら桃を使った菓子で有名な店。旬は初夏から秋にかけてだと思うが何度か季節を外してしまい、結局今回も季節外れになってしまった。店の表には「菓子歴史館」とあり、説明書きも掲げられている。大都市では空襲で和菓子製造にまつわる道具類の多くが焼失したが空襲の無かった犬山には残っているのだとか。それらを展示してあるのだそう。店に入るといくつもの菓子が並んでいたが、自転車(カゴ無し)なので生菓子は持ち帰り出来ない。そこで「有楽窓(うらくまど)」というこちらの銘菓と、「大納言最中」、「かがり火」という菓子を選んでみた。
「有楽窓」は細く薄い上品な焼菓子。犬山に現存する国宝の茶室「如庵」の窓をモチーフにして作られたのだとか。餡が挟まれているのだが桃の果肉も練り込まれているそうで口に含んだ後にほんのりと桃の香りがする。「大納言最中」は包みに”備中”と書かれていたが小豆の産地だろうか。シンプルで絵柄の無い最中種で粒あんが入っている。やや甘め。「かがり火」は小さなどら焼きが半分折りにされている。こちらも粒あんで甘め。もちっとした皮が旨い。そういえば歴史館の展示は店内に飾られていた木型等のことだろうか。それとも他に展示スペースがあるのかな。うっかり買ってすぐに店を出てきてしまったが、次はしっかり店の人に訊いてみよう、桃の季節に。(勘定は¥329)
↓ 犬山口駅方面から人通りの多い城下町へ向かう途中には昭和なビルが両脇に並ぶ。平日はどうか知らないが見る限り空きが多そう。2階3階は何に利用されているんだろう。
↓ 犬山城下は最近観光客がすこぶる多く、商売っ気が強い店ばかりでアレだが、一本外れるとのんびりとした雰囲気。べんがら塗りの建物(建築詳細不明◇)の軒下には照明がぶら下がっているので三業に関わる店だったろうか(Googleマップには「理容店」と出ているがはたして?)
↓ こちらも丹羽の立派な松の木や、塀が松の形に抜かれていて往時を偲ばせる風情ある建物(建築詳細不明◇)。玄関屋根部分やペンキ塗りの柱はなぜか洋風な感じに見える。
愛知県犬山市大字犬山字南古券186
( 犬山 いぬやま 犬山城 城下町 犬山口 わかまつやせんいち 和菓子 御菓子司 老舗 うらくまど 桃菓子 桃酔菓 とうすいか 近代建築 三業 妓楼建築 )
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます