Red / King Crimson (1974)
第3期キング・クリムゾン(King Crimson)最期のアルバム。メンバーはロバート・フリップ(Robert Fripp)、ジョン・ウェットン(John Wetton)、ビル・ブルーフォード(Bill Bruford)の3人。もう名盤という評価が定着しているアルバムなので今更ではあるが、自分がクリムゾンにハマることになった決定的なアルバムがこれだった。それまでの自分は学生の頃にデビュー・アルバムにしてプログレッシヴ・ロックを代表する「In The Court Of Crimson King(邦題:クリムゾン・キングの宮殿)」を聴いたことがあるだけで、やっと最近(とはいってももう1年程経つが)1981年の「Discipline」、1973年の「Larks' Tongues In Aspic(邦題:太陽と戦慄)」を買って、次がこれ。
もう最初の一発から怒涛の”へヴィー・メタル”。この言葉はある意味固定観念を呼び起こしやすいので使うのは躊躇してしまうが、フリップ翁も表現としてよく使うので問題ないだろう。1974年にしてここまでハードな音だったか。緻密に計算された旋律と音。動と静を繰り返し、また旋律に戻った時の快感。どこか牧歌的な部分があった初期のクリムゾンとは違い、徹底的にハードな音作り。不穏な音だ。レコードではB面にあたる04からはインプロヴィゼーション主体の曲も。そこでのジョン・ウェットンのベースなんてもうベースの範疇を超えたような歪みと暴れっぷり。キャリアの中でこの時期のクリムゾンが一番人気なのも分かる。フリップ以外の2人はまだ当時25歳。フリップにしたってまだ28歳だったんだからその到達した境地たるや驚くしかない。
ずっと”プログレ”が苦手(なわりにアルバムは結構持っているけれど)だった自分が、まさかその代名詞のキング・クリムゾンにハマって、さらにこの後に来日公演に足を運ぶことになるとは。しかも実は記事を書いている今の段階で既に中毒は進んでいて…。
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- Label : WHDエンタテインメント
- ASIN : B00139WPXW
- Disc : 1
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