ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

若松屋 @岐阜県多治見市

2021年07月10日 | 岐阜県(東濃・老舗)

梅雨とあって休みの日は雨が続く。この日も結構な降り。岐阜県多治見市を車で走っていて、こんな日でもあの店はやっているかしらと寄ってみたのは、虎渓公園の前にある茶店「若松屋」。虎渓公園は桜の名所として知られている。虎渓山の中腹にあり、一度家族とオン・シーズンに寄ってみたことがあるが、車を停める場所が見つからないほどの混雑ぶりだった。正直シーズン外れのこの雨の日に営業しているかどうかも分からなかったが、濡れた新緑の景色を眺めながら坂を上り、店に辿り着くと電気が点いていた。周囲には誰も居ない(笑)。道路脇に車を停め店内へ。テーブル席では主人がパソコン作業中、奥の石油ストーブ横の席にはご高齢の大女将が座っていらっしゃった。「よろしいですか?」と声をかけると「どうぞ、どうぞ。」と招き入れてくれる。店内は売場の他にテーブル席が3つ、小さい小上がり席が2つほど。ま、陽気が良ければ外に用意してあるテーブルで食べるんだろうな。壁には大正時代後期の店の写真が飾ってあった。注文したのは「セット・でんがく3本、五平餅2本」というもの。他には「ぜんざい」や「かき氷」があるようだ。

出来上がりを待っているとだんだん味噌の焦げる香ばしい匂いが立ち込めてきた。運ばれた「セット」は田楽箱に豆腐田楽が3本。お、やっとテーブル席の上の照明が点いた(笑)。小さく平たいのが3つ串に刺してある五平餅が2本。まずは「でんがく」を。豆腐は軟らかいので絹ごしかな。最初から山椒粉が振ってある。ふわっとした口当たりで旨い。次は「五平餅」を。米粒はしっかりと潰してあるタイプ。特に東濃地方ではくるみが入ってかなり甘めの味噌を使うところが多いが、こちらは甘過ぎずの味付け。これも旨い。次々と串に手を付けて、香ばしい匂いと一緒にいただいた。雨でちょっと小寒い日だったので熱いお茶との相性もばっちり。石油ストーブの上に置かれた羽釜から湯気が出ているが、何を調理しているんだろう。次は紅葉か桜の季節に。いや、でもまた季節を少し外した方がいいかな。(勘定は¥500)

 

若松屋

岐阜県多治見市弁天町3-44

 

( 多治見 たじみ わかまつや わかまつ屋 休憩所 田楽 でんがく 木の芽でんがく ごへいもち 虎渓山永保寺 国宝 )


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