ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

餅倖 @岐阜県下呂市

2020年06月02日 | 岐阜県(飛騨・老舗)

久しぶりに岐阜県下呂市金山の古い街並みを散策。歩いて細い路地をウロウロする。以前にコロッケを買って食べた「名取天婦羅店」は廃業してしまっていた…。途中で古くからあるという和菓子屋「餅倖」に寄って名物の「黒豆大福」を買って嫁への土産にすることに。店の前まで行くと主人が軒先で腰掛けて電話中(笑)。奥にはどなたか居るかなと構わず中へ入る。ショーケースの中は沢山の数の「黒豆大福」で埋められていた。主人に呼ばれて出ていらした気さくな女将さんに2つだけお願いして購入すると「これ、昨日のやで今日のうちに食べて。」と1個サービスしてくださった。

家に持ち帰って包みを開ける。ビニール包装された「黒豆大福」(包みには「豆大福」とある)は丹波産だという黒豆が軟らかい餅の中にたっぷりと入っている。黒豆自体は大きめでやや硬めに炊かれていて、豆粒1個1個の食感がしっかり分かるもの。やや硬めと言った方がいいか。豆が多いのでなかなかの食べ応え。餡はしっかり甘いが黒豆はそうでもないのかな。熱いお茶と一緒にいただいた。嫁はとても気に入った様子。ヨカッタ。(勘定は¥200/個)

 


 

↓ 金山の細い路地に立つ木造3階建の旧料理屋「清水楼」(明治8年・1875・建造)。なだらかな坂の路地に立つ風情ある建物。現在は一般住宅として使われている。2、3階の雨戸を開けた広間の雰囲気は格別だったろう。

 

 

 

↓ 昭和の時代まで使われていたという銭湯跡「旧・昭和湯」(建築詳細不明)以前に訪れた時は中を見ることが出来るとは知らなかったので、今回は戸を開けてお邪魔させてもらった。特に何も置いたり飾ったりせず、靴のまま上がれるようカーペットを敷いてある以外は先週まで営業していましたと言われても信じてしまうくらいそのままなのがとても素敵で貴重。

 

 

 

 

 

↓ 駅方面へ向かう道路沿いに建つ「理容土屋」(建築詳細不明)。古くはないかもしれないが、モザイクタイルで装飾された柱や、欄干のデザインが素敵。

 

↓ 「清水楼」と同じ通りにあった商店跡(建築詳細不明)。斜めに配置された扉、扉の斜め手摺り、モザイクタイル装飾、木枠の窓など昭和の香りたっぷり。

 

↓ 金山の住宅を縫う狭い路地は 「筋骨(きんこつ)」 と呼ばれていて、かつては国の所有だったとのこと(現在は市の所有)。つまり誰が通ってもいい生活道路。近道するのに歩いてみた。ただよそ者には家の軒先との区別がつかず、人んちの風呂場の横に出てしまったりするのでかなりドキドキする(→他所の土地なら完全に不審者・笑)。訪れる方は配布されているマップをご利用下さい。

 

 

 


 

餅倖 (もちこう)

岐阜県下呂市金山町金山1935

 

( 下呂 げろ 金山 かなやま 飛騨金山 もちこう 和菓子 餅菓子 まめだいふく 近代建築 せいすいろう 銭湯跡 ぐっさん家 )


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