ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

NEU! / NEU!

2019年08月24日 | プログレッシヴ・ロック

NEU! / NEU! (1972)

西ドイツ(当時)でクラウス・ディンガー(Klaus Dinger)とミヒャエル・ローター(Michael Rother)によって結成されたノイ!(NEU!)のファースト・アルバム。ノイズ・アバンギャルド(あるいはプログレッシヴ)の分野では名盤として知られていて、自分も一時期カン(Can)やクラフトワーク(Kraftwerk)にハマっていた時にジャケは見たことがあったし、部分的には聴いたことがあった。でもなぜかその頃にアルバム購入までには至らず、初めてアルバムとして購入。この2人が元々初期のクラフトワークに参加していたとは全然知らなかった。時は1972年。なぜ後のテクノにもつながるような、こうした実験的な音楽が西ドイツで花開いたのか理由は分からないが、後(1975年頃~)にボウイ(David Bowie)もベルリンに向かい、同様の音楽に走る当時最先端(最異端?)の音楽でもあった。

初っ端からカッティング・ギターと反復するリズムが静かに進行してじわじわと熱くなっていく。音としてはアナログなのに決してそこに”汗”は見えず、あくまでもクールで”冷たく燃える”という感じ。そこに時々不穏な音が混ざる。まるで全編シンセサイザーでもおかしくないような曲の組立でありながら、音は実は有機的という不思議な感触。これを「ミニマル・ミュージック」と呼んでいいのかどうか知らないが、72年という時代にここまでクール(実質的な意味で)な音楽が作られていたとは。それも西ドイツで。当時のベルリンはどんな街だったんだろう?。静かに始まったアルバムは最後呻きとも嘆きとも聴こえる消え入るような歌で静かにフェード・アウトしていく。カッコイイ。

オークションにて購入(¥635)

  • CD  (2001/5/29)
  • Disc : 1
  • Format: Import
  • Label : Astralwerks

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