ある土曜日の昼、開いていると思った食堂に2軒振られ、行き先を変えて向かったのは中小田井(なかおたい)駅近くの食堂「喜多八」(古い看板の表記は㐂多八)。50年を超える歴史があるのだとか。雨が降ったり日が射したりと変な天気の下、店に到着。白の夏暖簾が掛かった店先にはカブが停めてあったので出前とかもするのかな。開け放した入口から中へ。大きなテレビの音が鳴る店内はやや雑多な感じ。土間のテーブルが4つ、小さい小上がりが4つで、ご高齢のお母さんが1人。壁に掛けられた黒い木札に白文字の品書きから「カツ丼」をお願いした。ゆっくりとお母さんの調理が始まる。
出来上がった「カツ丼」は盆にのせられ、味噌汁と漬物が付く。お母さんが小皿からこぼれた漬物を、迷いなく素手で戻すのはご愛敬(笑)。丼ぶりに入ったかつはやや小さめの2/3サイズ。青ネギが使ってあり、玉子にはしっかりめに火が入っている。東海地方の食堂では揚げたカツをご飯にのせて、上から出汁ととじたゆるゆるの玉子をのせる”後のせ”タイプが多いが、こちらはつゆと煮てある感じ。さっそくしっかりめに揚がった熱々のかつを頬張り、垂直に掘削していく。つゆは多めで底に溜まるほどだが、それもほどなくご飯に滲みていく。つゆは甘くなく、塩っ気が強く感じるのは豚肉に強めに下味がつけてあるだろうか。赤だしは貝汁。瓜の漬物も残さずいただいた(笑)。次は「中華そば」か、古(いにしえ)の「木乃葉丼」「志乃田丼」あたりをいただこうかな。(勘定は¥650)
お食事処 うどん 喜多八
愛知県名古屋市西区中小田井5-92
( 名古屋 なごや 中小田井 なかおたい きたはち 㐂多八 喜多八食堂 大衆食堂 麺類食堂 うどん きしめん 丼物 )
暑いですねー。
カツ丼ですが、福岡もどちらかというと
後のせタイプが多いですね。
後のせはカリッとしたカツが楽しめるし、
一緒に煮込むタイプはつゆが染みて美味しいですし
それぞれ楽しめますね。
あと、福岡の丼用の器ですが、浅めで径の広い
プラスチック製のものが多い気がします。
後のせし易いのかも知れません・・・。
暑中お見舞い申し上げます。自然災害にコロナと、令和は大変な時代ですねェ。
>福岡もどちらかというと後のせタイプが多い
そうなんですか!? それは知りませんでした。食べてみたいなァ。
>それぞれ楽しめますね
ホント、それぞれ美味しいんですよね。
>浅めで径の広いプラスチック製のもの
ほう、これも初耳です。そういえば数少ない福岡滞在でも丼物はいただいてなかったな(←呑んでばかりで・笑)。検証しに行ける時間と機会があればいいのですがなかなか…。
喜多八食堂さん。
お母さんが亡くなったとかで10月に廃業と聞いていたのですが再開されたようですね。よかった~~
Google マップに「オーナーから」
11/21に再開との告知が。
どなたが書き込まれてどなたの調理か…確かめに行かねば、です
>お母さんが亡くなった
えーっ、そうなんですか。実は11月に入ってから何度かあの辺りに行ったんです。喜多八さんは
閉まっていたのですが、店内に何人もの方がいらしっしゃったんですよねー。もしかしたら近親の方々が
集まっていらしたのかしら。
お世話になっています。
情報が入りまして、やはり現在はお父さんが調理。
昼だけには娘さんが手伝いに来てるそうです。
ほっとしました。
こういうお店は残って欲しいですね。
我々も行けるウチに行っておかねば。
>娘さんが手伝いに
根強いファンがいるが故の決断だったんでしょうね。私もまた覗いてみます。
情報ありがとうございました。