ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Hesitation Marks / Nine Inch Nails

2013年09月16日 | オルタナティヴ・ロック

Nin_1878

Hesitation Marks / Nine Inch Nails (2013)

ナイン・インチ・ネイルズ(Nine Inch Nails)予想通りの復活作品。もう少し後だと思っていたので思ったよりも早い復活だった。2009年に活動停止して以来の新作で、ジャケットを見ても分かるように1994年の名作「The Downward Spiral」でアートワークを担当したラッセル・ミルズ(Russell Mills)が再度アートワークを担当。トレント(Trent Reznor)曰く、「不穏なもの」の表現との事。彼の過去の音楽やアートワークから不穏なものを感じない人はいないと思うが(笑)、改めてやる気になってんだなと感心。

アルバム発売よりも先に来日公演(フジ・ロック・フェスティバル)が実現した事もあるし、またもやのアルバム発売前全曲視聴(ダウンロード)可や、大盤振る舞いでライヴのプロショット映像を公開しまくっているので、新鮮味というかドキドキ感は薄れたが、やはり聴きだすと止まらないNIN世界。齢を重ねたトレントがどんな音世界を作り出すのか興味津々だっただけに、今のところヘビー・ローテーション出来ているので、自分としてはしっくりきている証拠。なんでこんなまわりくどい言い方かというと、正直このところの彼の作品はピンと来ていなくて(もちろん全部購入してはいるんだが)「Ghosts」、映画音楽や奥方とのユニットなんかはヴォリュームこそあれど、全然楽しめていない。もちろんそういった音楽的要素は彼にとって重要だが、自分としてはあくまでもフィジカルな音楽があって楽しめる類のものなので、そればっかりだとやはり面白くない。「The Girl With The Dragon Tattoo」なんて3枚組だけれど通して2回位しか聴いていない(笑)。それでもそういった作品を商業ベースで成功させてしまうのはさすがだとは思うが。

ナイン・インチ・ネイルズはグループだと思っている人が多いようだが、完全にトレント・レズナー個人の創造物で、このアルバムでも今までと同様の製作過程であれば、付き合いの長いロビン・フィンク(Robin Finck)は別として、コロコロ変わるバック・メンバーが根幹のクリエイティヴ部分に深く関与はしていないはずだ。むしろプロデューサー陣が深く関わるのが彼のやり方だ。

シンプルな打ち込みを多用しているのでファースト・アルバムを彷彿とさせる、なんて評があったが、あれは80年代のエレクトリック・ポップに大きく影響を受けていたインダストリアル・ミュージック初期の音像であるだけに意図的な物ではなかったのでは。むしろ今回のアルバムは音数を極力絞って、わざとそうした音像を作りだしているので、へヴィーなディストーション・サウンドに頼らないで「不穏」な音を作りだそうと試みたのだろう。フジロックには参戦出来なかったが、単独での来日をぜひ実現してもらって、「copy of a」から始まる今回のあの秀逸なステージ・セットを体感してみたい。

ちなみに様々なフォーマットで発売されているが、すべてジャケが違い、自分の購入したこの2枚組は2枚目に、

find my way (oneohtrix point never mix)
all time low (todd rundgren remix)
while i'm still here (breyer p-orridge'howler'remix)

が収録されている。

amazonにて購入(¥1,878)

  • CD (2013/9/3)
  • Disc: 2
  • Format: Import
  • Label: Sony
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Grrr! (Deluxe Edition) / The Rolling Stones

2013年09月15日 | クラシック・ロック

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Grrr! (Deluxe Edition) / The Rolling Stones (2012)

そういえばこれも買っていた、ストーンズ(The Rolling Stones)の2012年度版ベスト。かなり思い切ったジャケット・アートワークは賛否両論あったみたいだが、自分は素直に面白いと思ったけどな。というか最古参バンドがこういうポップな事をやるというのがストーンズらしいというか。新しいもの好きなので(多分ミックが)何にでも飛びつくフットワークの軽さイコール長寿の秘訣でもあるような気がする。

最近よくある様々なフォーマットでの発売(これには飛びつかないで欲しいのだが…)で、購入したのは3枚組50曲。50周年で出されたベストなので切りが良くていい。うち新曲は2曲。これもなかなか出来がいい。発表されてすぐに出回った文字のみのPVも、後からでた女優に無茶させてるPVもどちらもカッコ良かった。時代順に並んだ50曲は昔と違ってレーベルもまたがって出せるようになったのでまとまりがいい。その分年月に比して60年代の曲が多くなってしまうのは仕方のない所か。微に入り細に入り調べ上げる方ではないが、今回も編集違い曲(フェードアウトが長かったり、編集カットされてたり)がいくつかあるらしい。

今回の選曲で面白い所は3-4「Emotional Rescure」、3-8「She Was Hot」、3-9「Streets of Love」といった曲が選ばれているところ。3-4は以前にも選ばれた事があったし、昔からのファンなら、まぁ分かるところだけれど、3-8は少しびっくり。自分はこの曲が大好きだったので嬉しいが曲数の限られたベストに選ばれるとなるとやや微妙か。前回(2005-2006)のツアーで目玉曲だったので選ばれた側面があるのかな。これは3-9も同様。ただ、セールス的には近年のアルバムは多分しょぼくなっているだろうから選曲は難しいだろうな。80曲入りのスーパー・デラックス・エディションの方でも選ばれていない当確ラインすれすれの曲というと、

Hot Stuff (Black And Blue)
Hang Fire (Tattoo You)
One Hit (Dirty Work)
Rock And A Hard Place (Steel Wheels)
Out of Control (Bridges To Babylon)

といったところだろうか。現役最長のスーパー・バンドだけに万人に受け入れられるものを作るのは不可能だが。

それよりも何よりもこの3枚組、ファンの方だったらひっかかるのは曲順だろう。時代順に並んでいると思いきやあちこち「えっ?」という並びがあって気持ちが悪い。何らかの意図があったのか、それともただのうっかりなのか…。2-8「She's A Rainbow」、2-13「Rocks Off」、3-9「Streets of Love」…あんた達はここじゃないでしょっ!

中古店にて購入(¥1480)

  • CD (2012/11/28)
  • Disc: 3
  • Format: Limited Edition
  • Label: ユニバーサルインターナショナル
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    Roundhouse '76 / The Clash

    2013年09月14日 | パンク・ニューウェーヴ

    Clash_400

    Roundhouse '76 / The Clash

    クラッシュ(The Clash)創成期のブートレグ(海賊盤)。ロンドンのラウンドハウスでのライヴとバーミンガムでのライヴを収録。他のタイトルでも出ている音源で、音の優劣は分からないが、当時のオーディエンス録音と言うことで似たり寄ったりだろう。ブートレグ初心者の方にはお勧め出来るレベルの音ではないが、クラッシュが好きなら興味深いし、一度は聴いておくべき音源だろう。クラッシュのブートレグ音源に関しては、以前海外にとても詳しい優秀なサイトがあったが、既に無くなっているようで残念。曲順や未発表曲名が他のブートと違っていたりしてクレジットはどうも怪しいが、どのクレジットが正しいのかは正直よく分からない。どちらにせよクラッシュデビュー前の音源として聴きどころは多い。

    まだメンバーは5人で、ギターにキース・レヴィン(Keith Levene)、ドラムスはテリー・チャイムズ(Terry Chimes)。何しろ何ヵ月前まではジョー(Joe Strummer)が101ersのメンバーで、ミック・ジョーンズ(Mick Jones)とポール・シムノン(Paul Simnon)はロンドンSS(London SS)と名乗ってはいたらしいが、グループの体をなしていないゴロツキ同然。これでは演奏もさぞかし荒いかと思いきや、割とまとまっている。もちろん既にプロだったジョーが引っ張っていってる部分が大きいのだろうが、演奏スタイルもすでに確立されている。演奏曲ものちに正式にリリースされている物がすでにライヴ演奏されているし、正式にリリースされなかった曲も含まれるので興味深い。

    メンバーと音楽的主張が先鋭化する以前の音源なので、あまり尖った所、突出した所は見受けられないし、音も良くないがクラッシュが大好きだった自分は充分楽しめた。

    <The Roundhouse, Chalk Farm, London 5th Sep.1976>

    01 Deny
    02 1-2 Crush On You
    03 I Don't Want To Think
    04 I Never Did It
    05 Files For The Flies
    06 Protex Blue
    07 Janie Jones
    08 Mark Me Absent
    09 Blame It On Disco
    10 48 Hours
    11 I'm So Bored With You
    12 Got Off My Back
    13 London's Burning
    14 What's My Name
    15 1977

    <Barbarella's, Birmingham, 26th Oct.1976>

    16 White Riot
    17 Birmingham's Burning
    18 I'm So Bored With The U.S.A.
    19 Files For The Flies
    20 Protex Blue
    21 Blame It On Disco
    22 Deny
    23 Career Opportunities
    24 48 Hours
    25 What's My Name
    26 Janie Jones
    27 1977
    28 1-2 Crush On You

    ブックオフにて購入(¥400)

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    鮨 いし黒 @名古屋市中村区・名駅

    2013年09月11日 | 名古屋(中村区・西区)

    名古屋駅(中部地方の人達は「メイエキ」と呼びます)のすぐ近くには柳橋という鮮魚市場があるのだが、その割にはデパートに入っている店を除くと意外と使える鮨屋がない。値段が安い代わりにタネの質も大きく落ちる店が多く、あまり好んでこの場所で鮨を喰う事はなかった。この「鮨 いし黒」は名駅から徒歩10分位の路地にまだ出来たばかりの新しい店だが、しつらえも主人も雰囲気も凛としているし、場所も駅から近く便利なので度々利用している。

    すっきりとした真新しい店内には主人と若い衆、そして給仕の女性。昼でもランチメニューだけでなく、予算に応じたおまかせを頼むことが出来るので、お酒を飲んでも差支えない時は便利に使える。おまかせでは最初にいくつか酒肴を出してくれるが、どれも日本酒を飲まずにはいられないものばかり。どれも素材の良さが分かるものばかりだし、濃い味付けで食べさせるものが少ないので握りの前にはうれしい。お酒は3種類程がメニューに載っている。本音を言うと冷蔵酒ばかりでなく、冷や(常温)や燗で呑む事の出来る基本となる酒があるといいのだけれど。

    握りは標準的な大きさで、ごはんの酢の効き具合はほどほど。形も端正。握り自体に大きな特色があるわけではないが、タネケースの中の種類は多く、仕事のしてあるタネも多い。なのでまっとうで、充分満足出来る鮨を食べることが出来る。主人は若いが寡黙なので店全体が落ちついているのもいい。あまりパッとしなかった名駅付近にあってなかなか使えるお店だ。勘定もこの場所とこの内容ではビックリするくらい値打ちだと思う。(今回の勘定はお酒を2合飲んで¥8,000程度)

    先日、本屋で名古屋のガイドブックみたいな本を手に取ったら巻頭特集みたいな記事にこの店が大きく出てしまっていた。ひょっとすると今までのように気軽には使えなくなるかもしれないと思うと少し残念(でも店にとっては繁盛は良い事ですよね)。あと他の方のブログで主人がオフの姿を晒していたが、店の雰囲気を大切にするならば、出来ればそういうのは無い方がいいね。

    鮨 いし黒

    名古屋市中村区名駅2-40-11

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    2400 Fulton Street / Jefferson Airplane

    2013年09月10日 | クラシック・ロック

    Jefferson_800

    2400 Fulton Street / Jefferson Airplane (1996)

    1960年代後半のフラワー・ムーヴメント、サイケデリック・ロックの雄ジェファーソン・エアプレイン(Jeffeson Airplane)。彼らの熱心なファンではなかったが、レコードは代表的な「Surrealistick Pillow」とベスト盤を持っていた。このアンソロジー2枚組CDが出た当時は買おうかどうしようか随分迷ったが、結局見送っていた。この度めでたく安価な中古を見つけたので懐かしく購入。

    このアンソロジーのタイトルは彼らが所有していた建物の住所で、確か共同生活をしていたんじゃなかったかな。「自由と平和」を求めて全米各地からサンフランシスコの地に集まっていたヒッピー達の教祖様的存在だ。ヴォーカルのグレース・スリック(Grace Slick)は後年派手でタフなおばさんのイメージがついてしまったが、当時の写真を見るとそれはそれは綺麗。瞳が大きくまるで人形のよう。こんな綺麗な人がいるんだ、と写真に見入った覚えがある。でもそこはヒッピーの親玉、かなり急進的で、フリー・セックスを実践するかなりオープンな女性だったらしい。

    このバンドの場合ブルーズがベースではあるんだけれど、フォークっぽい曲も多い。メンバーが多いので様々な音楽性が持ち寄られたのだろう。彼らのメロウな曲はあまり得意ではないが、やはり60年代後半の音楽を語るときには外せないバンドだ。その意味で4つのパートに分かれたこのCDはとても便利。コンパクトに彼らの歴史を俯瞰することが出来る。

    ブックオフにて購入(¥800)

  • CD (1996/5/29)
  • Disc: 2
  • Format: Import
  • Label: RCA
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    不確かなメロディー (DVD)

    2013年09月08日 | DVD

    Kiyosiro

    不確かなメロディー (DVD)

    ラフィー・タフィーの全国ライヴ・ハウス・ツアーに同行したカメラが捉えた忌野清志郎のドキュメンタリー映画。2000年のツアーで当時はインディーズだった事もあってか小型のバスで公演地を回るというまるで新人バンドのような彼ら。もちろんこのバンドのメンバーはサックスの武田真治を除いてベテランばかりなので、意図あっての事だ。

    この映画の中で清志郎はいつものように淡々と、しかし明確に、珍しく自分の過去を振り返るようなインタビューに正直に答えていく。その姿はとてもステージで圧倒的な声量と存在感を見せるスーパースターとは思えないほど、シャイで穏やかで可愛らしい。彼の場合、こういったステージとのギャップが印象的でもあり特徴でもある。その証拠にうちの嫁はライブ前にステージ脇で彼がボーヤをどつきまわしているのを見た事があると言っていた(笑)。もちろん清志郎であっても聖人ではない。

    RCサクセションのファンだったのでどうしても解散後の彼は(タイマーズを除いて)RCに代わる何かを探しているのかなぁ、なんて思ってしまうのだが、実はそんなことは全然なくて、いつも自分のやりたい事をやっていただけで、このバンドにも充分手応えを感じていた事がよく分かる。もう亡くなってしまった彼の活動をどうのこうの言うのも変だが、これがあっての再度のソロや病気、そして病気の再発を経ての復活、そして死だったことを思うと本当に感慨深いというか、感動的というか…。そういう彼の本気度みたいなものって現役当時はなかなか分からなかった。結局作ったバンドも乱立したしね。

    そんな2000年の彼を見て感じ取るには最適な映像であることは間違いない。ライブでの清志郎は以前と変わることなく圧倒的で、存在感たっぷりで、小さな箱でもお構いなしに楽しそうだ。あまり彼のギターがはっきりフィーチャーされる事って無いように思うが、時々とても印象的なフレーズを弾いて、ギターの腕もなかなかのものだったのがよくわかる。

    返す返すも残念だったのは2003年12月の岐阜での公演を、チケットを持っていながら仕事で行けなかった事(当時はもうラフィータフィーではなかったが)。いや、頑張れば行けたのだろうが、そこまでのパワーというか執着がなく、つい機会を逃してしまった。そしてその後は機会がないまま…、後悔しても仕方がないが。合掌。

  • 出演: 忌野清志郎, ラフィータフィー
  • 監督: 杉山太郎
  • 形式: Color, Dolby
  • 言語 日本語
  • リージョンコード: リージョン2
  • 画面サイズ: 1.66:1
  • ディスク枚数: 1
  • 販売元: レジェンド ピクチャーズ
  • DVD発売日: 2001/08/06
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    True Confessions / Bob Dylan & Tom Petty

    2013年09月06日 | クラシック・ロック

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    True Confessions / Bob Dylan & Tom Petty (1991)

    ボブ・ディラン(Bob Dylan)とトム・ぺティ&ザ・ハートブレイカーズ(Tom Petty & The Heartbreakers)が1986年に行ったツアーからの音源を収録したブートレグCD。良好音源を多数発売した今はなきThe Swingin' Pigレーベルから発売されたものでステレオ・サウンドボードの良好な音質。多分ラジオ放送音源からの収録だろうが、ものの資料によるとほとんどは2月のシドニーでの録音のようで貴重な音源ではない。

    両者はほぼ2年の間ツアーで一緒に過ごしたようだが、あまりこの時期のディランに興味がなかったので、今までしっかり聴いた事はなかった。今と違って枯れてはいないものの、ディランのヴォーカルは変な抑揚で崩しまくる、最も苦手な時期だ。実際このCDでもかなりのパートで自身の曲を解体していて、多分バックバンドとして帯同したハートブレイカーズの面々も苦労したことだろう。バーズ(The Byrds)の「So You Want To Be A R&R Star」を演っているのを聴けるのがいいね。

    この面子で来日もしていたとは全然知らなかった(汗)。

    ブックオフにて購入(¥400)

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    Panic Attack / ユニコーン

    2013年09月05日 | ロック(日本)

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    Panic Attack / ユニコーン (1988)

    ユニコーンの1988年発表のセカンド・アルバム。ユニコーンが凡百のバンドと違う才能と面白さを表し始め、奥田民生のヴォーカルがひと味違う事を認識させるに至った記念碑的なアルバム。このアルバムから音楽的キーマンではないかと思う(まだ正式メンバーではなかったが)阿部義晴と笹路正徳が参加して、当時のバンド・ブームのうちのひとつのバンドから大きく飛躍した、というか違う道を歩み始めたと言っていい。

    実はこのアルバムはリアル・タイムで聴いていない。当時のバンド・ブームは面白いムーブメントだとは思っていたが、渦中のバンドのほとんどは見た目と奇抜さから入っているバンドでちょっと冷やかな視点で見ていた。少し上の世代の音楽(YMOとかRCとかフリクションとか)を聴いていた世代なのでとてもアルバムを買うまでには至らず…。このあとで好きになります。

    久々に聴いてみたこのアルバム。もちろんメンバーが若いし、デビューしてまだ2年位なので現在の老成した(笑)バンドと比べても意味はないが、彼らの本質というのはすでにほぼ完成していると思う。1や3で見せる奥田らしいヴォーカル、8はまさにユニコーンならではの世界。アルバム全体の完成度はまだまだだと思うがどこを切っても面白い。

    自分が思うユニコーンの特長は歌詞でいうと「視点の面白さ」、音楽でいうと「混成感」。様々なストーリーを思い浮かばせる主人公(1人じゃない)はだらしのない市井の人だったり、恋に悩む若者だったり、(まだはっきりとは出てこないが)普通の会社員だったりするが、どれもなるほどと思う位まるっきりの本音を吐露しているのに、それまでにはなかった視点からの歌詞だし、音楽は80年代のロック・ポップスからの影響(特に音作り)はもちろんだけれど、ハードな音からアコースティックな音まで他のバンドと比べて振り幅が大きい。ここのあたりはプロデューサー(笹路氏)の影響じゃないかと思うのだが違うかな。

    ブックオフにて購入(¥200)

  • CD (1995/12/13)
  • Disc: 1
  • Label: ソニーレコード
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    松屋 @岐阜県岐阜市

    2013年09月02日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

    岐阜駅の東の住宅街にある老舗洋食屋。岐阜駅からでも徒歩圏内(たぶん10分程)。屋号は某チェーン店と同じだが、こちらの創業は昭和25年とのこと。残念ながら建物は古くないので趣はあまりないが、席数も、給仕の女性の数も多く、地元の人気店である事がうかがえる。昔ながらの細い路地にあるので車では無理かなと思いきや駐車場も広い。調理にあたっているのは年輩の主人と息子さん。メニューの中心は「とんかつ」や「みそかつ」で、どのメニューも値段が安くヴォリュームがある。昔からずっと地元の人のお腹を満たしてきたんだろうな。

    今回はランチでの訪問で、開店してすぐ店に入ったので、まだ他の客は見当たらなかったが、すぐに一杯になる事だろう。個人的に大好きなメニュー「オムライス」(¥650)を大盛(+¥100)で注文(オムライスがあるとどうしても注文してしまう…)。しばらくしてドーンと平皿に盛られたオムライスが運ばれてきたが、思わず笑顔になってしまう位のヴォリューム。しっかりと味付けされたケチャップ・ライスにしっかり火の通った玉子の皮が巻かれているタイプ。もちろん味は「昔ながらの~」と表現するのが一番しっくりくるオールド・スタイルなもの。普通盛りでも結構な量だが、たった100円アップでこの増量は食欲旺盛な若い人には嬉しいだろう。あっという間に完食した。次こそは「みそかつライス」を…。(勘定は¥750)

    この後の記事はこちら (2)(3)(4)(5)(6

     

    松屋

    岐阜県岐阜市松鴻(しょうこう)町2-14

     

    (岐阜 まつや 松屋)

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