ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

よもぎ埜 @名古屋市中区・上前津

2024年03月24日 | 名古屋(中区)

若宮大通りの「旧・堀留下水処理場」を訪れた時に通りがかりに立ち寄ったのは豆菓子の「よもぎ埜」。最初は”豆菓子”の文字に気付かなかったので何の店か分からず、ウインドウから覗いて初めて菓子屋と知る。覗いて店の人と目が合ってしまったので中に入ることに(笑)。小袋に詰められた様々な豆菓子が沢山並んでいた。大別すると菓子系とつまみ系。ブルーチーズ、八丁味噌、りんご等、豆との意外な組み合わせの品もある。どれがどうかはなかなか分からないので適当に甘いのを2つ「黒糖そら豆」「ココナッツショコラ」、それに「しょうゆ豆」を選んで持ち帰った。

まず封を開けたのは「しょうゆ豆」。豆は落花生。橙色の丸い玉で、よくおつまみセットみたいなのに入っているやつと同じ。醤油がキリッと効いている。「黒糖そら豆」はそら豆が黒糖と蜂蜜でコーティングされている。やや硬めだが、砕くと中からそら豆の風味もしっかりと味わえる。これはウイスキーのつまみにも良かった。「ココナッツショコラ」は乾燥したココナッツの実をカカオでコーティングしてある。凝縮されて味が濃い。ビターなカカオもいい感じ(隠し味に醤油も⁉)。これもウイスキーの…(←結局全部酒のつまみにしてる)。どれもそれぞれの豆の風味がしっかりと味わえて旨い。まだまだ種類は沢山ある。次はスモークしたミックスナッツを買ってみようかな(←結局つまみか…)。(勘定は¥1,400程)

  

 


 

↓ 若宮大通り沿いにある名古屋の公共下水道処理施設の先駆「旧・堀留下水処理場(現・堀留水処理センター)」(昭和5年・1930・建造)。日本で初めて「活性汚泥法」を使った処理場なのだとか。現在は耐震の関係から沈殿池などは全て埋め立てられていて、残っているのは一部のみ。柵の間から覗いてみると明らかに古いコンクリート設備が見えるので、あれが90年以上前の施設の残りかもしれない。

 

↓ 歩道脇に展示されているのは「ゐのくち式渦巻ポンプ」(昭和2年・東京・荏原製作所製)。こちらは熱田ポンプ所で使用されていたものだそう。

 

↓ 施設の南側に廻ってみるとここがなぜ”堀留”なのかが分かる。新堀川の北端がこの処理場になっている。

 


 

 

豆ぎゃらりぃ よもぎ埜

愛知県名古屋市中区大須4-5-10

 

( 名古屋 なごや 大須 上前津 矢場町 よもぎの 豆ギャラリー 豆菓子 酒肴 産業遺産 近代建築 )

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青木 @岐阜県大垣市

2024年03月23日 | 岐阜県(西濃)

岐阜県大垣市の恵比寿町にある和食の店「青木」へ。店は大通り沿いにあって、駐車場は店の裏手、少し離れた東側にある。実は以前にも立ち寄ったのだが、その時は表に店主療養中の貼紙があって入れず。暖簾をくぐるとカウンター席には先客が1人。高齢の主人と釣り談義中。やはり主人は体を壊していて最近店を再開したのだとか。カウンターの上にはフグ提灯がぶら下がり、フグの骨を揚げたものがあったりしたのでフグが名物料理なのかな。手前の席に腰掛け、卓上の”ランチタイム”の品書きを眺める。そちらには定食が12種類ほど。お茶を持って来て下さった女将さんにその中から「御魚定食」をお願いした。

しばらくして盆にのった「御魚定食」が運ばれた。メインは尾頭付きの魚の煮付。種類は”シズ”だそう。それに野菜の煮ものの小鉢、黒豆、茹でブロッコリー、たらこ、キムチ、たくあん、そして瓜の吸い物と飯碗にたっぷりのご飯。デザート代わりの干し柿まで。値付けは安いのに手の込んだ品がこんなにあって賑やか。シズは小さい魚だが身離れが良く、旨い。ご飯が多かったので最初は食べ切れるかなと心配したが、甘辛く煮付けた魚は旨いし、副菜も多くて難なく平らげた。これは他の定食や御膳も食べてみたくなる。(勘定は¥869)

 

お食事処 青木

岐阜県大垣市恵比寿町1-10

 

( 大垣 おおがき あおき 和食 定食 日本料理 ふぐ 河豚 ふぐ料理 河豚料理 うなぎ 鰻 刺身 )

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餅勘 @名古屋市千種区・千種

2024年03月22日 | 名古屋(千種区・守山区 老舗)

千種の飯田街道から少し北へ行った所にある和菓子屋「餅勘」へ。こちら創業は大正元年(1912)だとのこと。駐車場を探して辺りをグルグルと周ったが見付けられなかったので、店前の一方通行の道路に一時停車して店内へ。こちらに立ち寄ったのは妻の好きな「鬼まんじゅう」で有名だと知ったから。でも店内のショーケースを見回しても見当たらない…。出ていらした主人に訊くと既に売り切れていて、これから作る分はあと2時間位後になるとのこと。決して便利な場所にある店ではないが人気なんだなァ。さすがにそれだけは待っていられず、残っている品の中から「いちご大福」と「大島まんじゅう」をお願いして包んでもらった。

家に帰って妻と分けっこ。「いちご大福」の苺を包んでいるのは真っ白で軟らかい羽二重餅。餡は白餡で、その甘さと苺の酸味とが一緒に口の中で溢れてくる。やっぱり最初にこれを考えた人は天才だ。「大島まんじゅう」は黒糖の入った薄茶色の皮に包まれた饅頭。中はつぶ餡。口に入れるとやや水分が少なめの感じなので、熱いお茶と一緒にいただくとちょうどいい旨さ。今回は買い逃してしまったが、こちらは名古屋の桃の節句の菓子「おこしもん(おしもん)※」も扱っているのだそう。買い逃してしまったが来年こそ。店のインスタを覗いたらやはり「鬼まんじゅう」は売り切れになる日が多い様子。次こそは。(勘定は¥720)

※米粉を熱湯で練って型にはめ、取り出したものに色粉をつけて彩る、桃の節句のお雛様に供えられる郷土菓子

 

御菓子司 餅勘

愛知県名古屋市千種区今池2-27-26

 

( 名古屋 なごや ちくさ もちかん 和菓子 おにまんじゅう 鬼饅頭 苺大福 おこしもち 郷土菓子 )

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ザ・ダムド @名古屋・ダイヤモンドホール

2024年03月22日 | ライヴ(日本公演)

ザ・ダムド (3月14日 名古屋・ダイヤモンドホール)

何とダムド(The Damned)の名古屋公演が実現。「PUNKSPRING 2024」での来日予定に合わせて大阪、名古屋、神奈川で単独公演の予定が組まれたようだ。しかもオリジナル・メンバーのラット・スキャビーズ(Rat Scabies)が復帰という嬉しい知らせ。ということは、デイヴ・ヴァニアン(Dave Vanian)、キャプテン・センシブル(Captain Sensible)、そしてポール・グレイ(Paul Grey)と合わせて1980年頃のラインナップの復活。万難を排して行くしかない。

ロンドン・パンクの勃興期に於いて、一等最初にシングルを発売したのがこのダムド。1976年に発売されたそのシングル「New Rose」(ジャケ写真下)は80年代に後追いで中古のスリーヴ付きのを2,000円くらい出して買った。カッコ良かったなァ。その後、ゴス(Gothic Rock)の方向へ行くなど音楽性はより多彩に。解散、再結成を繰り返しつつ現在に至る。50年近く経ってオリジナル・メンバー3人が残ったバンドを観られるなんて奇跡。正直、特に近年のアルバムは全然買っていなかったので、しっかり予習して臨む。

この日は歌舞伎観劇の日と予定が被ってしまった(歌舞伎の後にパンク・笑)。観劇後、あわてて新栄まで移動。ソールド・アウトではなかったらしいが、会場内はほぼ満員。観劇の狭いスペースでの胡坐で身体が参ってしまっていたので、後方の段の上がった楽な場所に陣取った。そしてメンバーがステージに上がる。あぁ、本物だ(笑)。まさかオリジナル・メンバー3人を生で観ることが出来る日がくるとは。もちろん歳をとったが、皆イメージもそう変わらず。ステージが始まると最新アルバム「Darkadelic」からはほんの数曲。フィジカルでの購入は間に合わなかったが、新譜の出来がかなり良かったので予想外。「Machine Gun Etiquette」(’79)、「The Black Album」(’80)、「Strawberries」(’82)という現メンバーがオリジナル・アルバムに参加していた頃の曲がほとんどを占めていた。この頃のアルバムは「Machingun~」しか持っていないし、後は代表曲をコンピ盤で聴いたのみ。なので知らない曲も少々出てきてしまったのは不覚。

曲間はキャプテンが和ませてくれるし(♪ドンドンドン、ドンキー、ドン・キホーテ♪とか・笑)、演奏ではキーボードを担当しているおデブのモンティ(Monty Oxymoron)がムードメーカーで盛り上げてくれ、観客の温まりも良くステージが進んでいく。デイヴはあまりインタビューとかも読んだ覚えが無いし、もっと気難しいタイプかなと思っていたが、ステージ袖ではスタッフと踊っていたり、曲間にキャプテンと丁々発止やったりと明るくてサービス精神旺盛。それに何しろ歌心がある。最初こそマイクかイヤモニの調子が合わず、ヴォーカルも埋没気味だったが、だんだん調子が上がってバランスも良くなり、終盤には素晴らしい声を聴かせてくれた。ラットはパワフルなドラミングだったが、途中で錠剤か何か飲んでいたのが心配。シンバルの不具合でイラついている様子もあったが、ブチ切れることなく完遂。盛り上がって前方ではモッシュやボディ・サーフィンも(←自分は両方とも大嫌いだが)。暴れているのがオッサンなのが物悲しい(苦笑)。終盤のパンク期の名曲連発はさすがにグッと来た。イイもん見れた。

<Setlist> ※以下は前日の大阪公演のもの。概ねこの通りだったと思うが曲順は違ったかも。

Ignite
Wait for the Blackout
The History of the World (Part 1)
Gun Fury (of Riot Forces)
Melody Lee
Generals
Stranger on the Town
Plan 9 Channel 7
Dr. Jekyll and Mr. Hyde
Life Goes On
Under the Floor Again
Beware of the Clown
Eloise
Shadow of Love
Dozen Girls
Fan Club
The Invisible Man
Noise Noise Noise
Love Song
Machine Gun Etiquette
Neat Neat Neat
Smash It Up

(encore 1)

Curtain Call
New Rose

(encore 2)
Looking at You

 

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三条飯店 @愛知県一宮市

2024年03月21日 | 愛知県(尾張)

愛知県一宮市の中華料理屋「三条飯店」へ。隣の駐車場は1台分だけ空いていたが少々狭く、難儀して停めて店内へ。中に入るとカウンター席も小上がり席もいっぱいの客。カウンターの一番奥に残っていた皿を引き上げてもらい座らせてもらう。店は広くないのでしっかりと椅子を引くよう給仕の主人に促された。主人夫婦(多分)と若い調理担当の3人でやっていらっしゃる。壁には沢山の品書きが貼ってある。値打ちなセット物もあったが、そこから選んだのは「三色ライス」と「ワンタン」。

しばらくしてカウンター越しに「三色ライス」が渡される。ライスの上には、味付けしたミンチ、ニラもやし、そして炒り玉子で3色。全て具材は作り置きでなく都度調理されるようで、どれも温かいのが嬉しい。赤い福神漬がのって色見もいい感じ。ミンチは辛いのかなと思っていたが、味わいは甘さを感じるくらいで辛味は無し。最初は全部混ぜずに、3つの割合を変えながら味わっていく。辛味以外は想像出来る味だが、もちろん旨い。後から出てきた「ワンタン」は中サイズの碗に盛られていて、中の雲吞は小振りながらしっかり餡の詰まったタイプのもの。刻みネギが浮くすっきりした醤油味のスープで、これもいい感じ。最後はライスと具材3種をしっかり混ぜて平らげた。場所柄ここでビールをやるには足が必要だが機会は作れるかな…。(勘定は¥1,200程)

 

中華料理 三条飯店

愛知県一宮市大赤見大山西255-1

 

( 一宮 いちのみや さんじょうはんてん 中華料理 中国料理 ラーメン 中華そば 雲呑 わんたん 名物 定食 ランチ )

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寿司よし @岐阜県岐阜市 (2)

2024年03月20日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

久しぶりに柳ヶ瀬商店街、弥生町の「寿司よし」へ。創業は昭和26年(1951)。ちょうど通りかかって女将さんが暖簾を掛けていたところだったので昼はここにしようと暖簾をくぐった。まだ口開けすぐの時間だったのでしっかり準備が整っていないようだったが、主人と若い衆が「どうぞどうぞ。」と招き入れてくれる。少しだけ準備を待ってカウンター席に腰掛けた。まず女将さんに酒を燗してもらう。多分銘柄は「富翁」。主人に「鯖の松前寿司は出来ますか?」と尋ねるとOKとの返事。以前から食べてみたかったんだ、ここの鯖寿司。飛び切り燗で出てきた酒を「あちっ」なんてやりながら主人の手捌きを眺める。

しばらくしてその場で押し、包丁を入れられた「さば松前寿司(小)」が完成。しっかりとしたサイズのが7切れ。”小”にしては多いなと思ったら「口開けの客は大切だから。」と主人がサービスしてくれたようだ。有り難し。三方を囲むように巻かれた大きな昆布と一緒に口に入れる。旨い。鯖の身の厚さはほどほど。間に甘酢生姜を挟みながら次々と口に入れていく。酒が無くなったのでお茶を淹れてもらう。やっぱり鯖寿司には熱いお茶だ。若い衆の後ろに”当店自慢・しいたけ寿司”と書いてあった。そうそう、それも食べたかったとお願いしてみた。主人が出してきたのは甘く煮含めて下拵えしてある分厚いどんこ椎茸。酢飯と一緒に握って海苔の帯で留められた「しいたけ寿司」。そのまま一気に口へ持っていく。デカいので口いっぱいに椎茸の風味が拡がった。飯との間にはおかかが挟んであるかな。こういう気兼ねない寿司屋は居心地がいい。次はお好みで好きなタネを握ってもらおうっと。(勘定は¥3,000)

以前の記事はこちら (1

 

寿司よし

岐阜県岐阜市弥生町9

 

( 岐阜 ぎふ 弥生町 柳ヶ瀬 柳ケ瀬 やながせ 寿司よし本店 すしよし すしよし本店 鮨よし 椎茸握り 松前寿司 バッテラ さば押し寿司 さば寿司 鯖寿司 )

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陣屋 @名古屋市北区・大曽根

2024年03月19日 | 名古屋(東区・北区)

久しぶりに大曽根辺りを散策。この日は車でなかったので昼から一杯やろうかなと角打ちの「佐野屋」に向かうも、中を覗くと客でいっぱい…。どうしようかと西に向かって商店街を歩いてみる。天気の良い日だったが商店街の人通りはまばら。立ち寄ったのはラーメンの「陣屋」。店の入口に能書きが書いてある通り、名古屋独特のいわゆる”好来系”(薬膳スープ)のラーメンを出す店だ。今をときめく将棋の藤井聡太が通った店としてテレビか何かに出たこともあった。中に入るとカウンター席もテーブル席も満席。カウンター席の後ろに待ち客用の椅子が置かれている。この人が居ない商店街でここだけ賑やかだ。店内はドラゴンズの選手や関取、それに六段だった頃の藤井聡太のサイン色紙が貼られている。

待っている間に品書きを眺める。「らぁめん」の前に餃子とビールと思っていたが、「ギョウザ」は週末の夜のみだとのこと…。仕方なく、席についてから「松・らぁめん(チャーシュー2枚)」をお願いした。麺は”太めん”も選べるようだが普通で。「桔梗屋食品」の麺箱があったので麺はそちらからだろう。調理場は見えないが、女将さんを含め給仕の女性が何人も居て忙しそう。後からも切れ目なく客が入って来る。

しばらくして「松・らぁめん」が運ばれた。刻みネギがたっぷりのった「松」は、厚みのあるチャーシューが2枚に太めのメンマ。スープはやや濁りがあるが、口にするとこの系統らしい優しい味わい。ややもすると茶色だの、味が濃いだのとばかり言われる名古屋の料理の中で、この系譜の店が老若男女に根強い人気で続いているというのは興味深い。麺はやや中太くらいで麺肌のつるんとしたタイプのもの。お約束の卓上の高麗人参酢を垂らしたりして味わいを変えながら食べ進んだ。これでもかと旨味の強いスープのラーメンが主流になった昨今、他の土地の人がこのタイプのラーメンを食べてどう思うのか訊いてみたいものだ。まだまだ客が待っているので、忙しい店内で優しくのんびりとした声かけで和ませてくれる女将さんに勘定をお願いした。こちらには「みそらぁめん」「ニラらぁめん」「みそカレーらぁめん」なんて変わり種もある。次はそういうのを食べてみようかな。(勘定は¥850)

 

 

らあめん専門店 陣屋

愛知県名古屋市北区大曽根2-9-75

 

( 名古屋 なごや 大曽根 おおぞね オズモール じんや 陣屋本店  らーめん専門店 秘法和漢根菜汁 好来道場 好来 らーめん専門店 薬膳ラーメン )

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Yellow Tomato @岐阜県大垣市

2024年03月18日 | 岐阜県(西濃)

以前から気になっていた岐阜県大垣市のレストラン「イエロー・トマト」へ。店は市街地から北上した三津屋町というところのテナントに入っている。道を挟んだ所にある駐車場に車を停めて店内へ。店内はカウンター席とテーブル席が4つ程。カントリーな雰囲気の内装になっていて、コック帽を被った年配の主人と給仕女性の2人。カウンター席に腰掛けメニューを眺める。こちら外看板にもあったようにスパゲッティとパイ料理がメイン。他にステーキやオムライス、和食膳なんてのもある不思議な店。自分が気になったのは”パイ料理”だったので「すずきと帆立のクリームパイ包み焼き」というのをお願いした。メイン料理にはスープ、サラダ、パン又はライス、ドリンクが付く。L字カウンターの短辺に座ったので主人の調理の様子が見えるかなと思ったが、カウンター上に並んだ瓶で見えないのが残念。

まずはサラッとした口当たりのコーンクリームスープと、トマト、玉ねぎ、レタスのサラダが出された。サラダはフレンチドレッシングで。それらをいただいくとメインの「すずきと帆立のクリームパイ包み焼き」が登場。パイ包みは平皿の真ん中に盛られていて、付け合わせはブロッコリーとさつまいも。オレンジ色のソースがかかっていて本格的。早速パイ包みにナイフを入れていただいていく。中のすずきと帆立はクリーム・ソースで調理してあり、パイの部分と一緒に口に入れると…、旨い。時々外のソースに付けたりもしながら次々と口に入れた。パン(2切れ)にしたのでちぎりながらソースもしっかりと回収。このミニ・コースをこの値段でいただけるなんてびっくり。次はステーキか、コロッケか、オムライスか。スパゲッティは”オリジナルあんかけミートソース”と書いてあったからそっちも気になる。(勘定は¥1,100)

 

スパゲッティとパイ料理の店 Restaurant Yellow Tomato

岐阜県大垣市三津屋町2-9 小林ビル1F

 

( 大垣 おおがき レストラン イエロートマト 洋食 スパゲッティー あんかけスパ パイつつみ フレンチ フランス料理 ステーキ オムライス ランチ  )

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十八世中村勘三郎十三回忌追善・名古屋平成中村座・同朋高校公園「義経千本桜・川連法眼館」「二人藤娘」@名古屋市・同朋高校

2024年03月17日 | 歌舞伎・文楽

十八世中村勘三郎十三回忌追善・名古屋平成中村座・同朋高校公園「義経千本桜・川連法眼館」「二人藤娘」(3月14日・同朋高校)

初代中村勘三郎は現在の名古屋市中村区出身。豊國神社のある中村公園内に銅像も建っている。そんな結び付きのある土地でありながら、現在の中村屋は名古屋で公演が多いとは言えない(本人達もインタビューでそう言っていた)。今回の「平成中村座」はその中村区にある私立同朋高校の体育館での興行。実は十八世中村勘三郎存命の平成18年(2006)にもこの高校で開催されている。そんな場所での開催ということで行く前からワクワク。まずは中村公園に行ってその銅像を確かめてきた。

↓ 平成29年(2017)に建立されたという初代中村勘三郎の銅像(写真下右)。

 

会場まではバスで移動したが、ターミナル駅にも法被を着た高校生のボランティアが案内をしてくれている。学園の周囲には幟も立ち、校舎には「おかえりなさい!名古屋平成中村座」の文字も(写真下3枚目)。体育館前は恒例の長屋が出てお祭りの雰囲気。やっぱりハレの日はこうでなくちゃ。普段の歌舞伎興行もこのくらい周囲を巻き込んで”お祭り”になっているともっと盛り上がると思うんだけれど。

 

 

 

 

会場内は床に座布団が敷かれている(最後方には椅子席もあり)。荷物や靴を持って座るもんだから結構狭い。もちろん脚は伸ばせないので正座、あるいは胡坐をかくことになるが、前後左右に同じ体勢の人が居るだけになかなか辛い。前の方の席だったので単眼鏡も要らず、演者の表情まで細かく読み取れる場所だったが、演目が進むにつれてどうしても脚やら腰が痛くなってきて集中するのが難しくなってくる。幸い自分は以前と比べて膝の調子は良くなったので胡坐で通したが、脚の弱いお年寄りとかはなかなか辛そうだったし、舟を漕ぐことも出来なさそう(笑)、みな自分の体勢の持っていき方に苦労していたようだ。雰囲気はいいんだけれど…。昔の歌舞伎は1日がかりだったそうだけど、今より正座をする機会が多かったとはいえ観る方も大変だったろうなァ。

「川連法眼館」は父母を慕う狐が人間に化けて主人に仕える役。所々に狐の動きが出てしまう演技が見どころ。俊敏な動きやトリッキーな仕掛けも難なくこなす勘九郎。体育館なので花道が長いのも普段と違って難しいものだろう。「二人藤娘」は有名な舞踊「藤娘」の2人版。七之助と部屋子の出世頭、鶴松が踊る。歳はもちろん七之助が上だが、振袖を着た姿、舞いや所作、体の軟らかさまで、鶴松には酷だが圧倒的に七之助が美しい。自分の目の前にやって来て客に視線を向けた時にも、”あ、目が合った”と中二病的なことを思ってしまうくらいドキッとする(オッサンなのに・笑)。美しい。

平成中村座の性格上、有名な演目ばかりになるのは仕方がないが、前回の名古屋城での公演と昼夜で2つも被ってしまっていたのは正直言って残念(ゆえに昼か夜かどちらを選ぶのかも悩んだ)。他の地でやった演目でも構わないから観たことの無い芝居が見てみたかった。それでも会場内外を含めて高校生が大活躍。自分達でかわら版を作ったり、案内に立ったり、アナウンスをしたり、会場係をしたりと初々しい。こういう興行の様子を間近で見られ、なおかつ直接参加して、面白い経験を積んだろう。

 


 

一、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)
川連法眼館

佐藤忠信/忠信実は源九郎狐 中村勘九郎
源九郎判官義経       喜多村緑郎
駿河次郎          中村虎之介
亀井六郎          中村鶴松
川連法眼          片岡亀蔵
静御前           中村扇雀

二、二人藤娘(ににんふじむすめ)

藤の精           中村七之助
藤の精           中村鶴松

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宮平 @名古屋市千種区・内山 (※閉店)

2024年03月16日 | 名古屋(千種区・守山区 老舗)

日曜祝日休みの店なのでなかなか訪れる機会の無かった内山の「宮平」へ初訪問。機会を伺ってもう何年経ったやら…。今池駅から歩いて店へ。通り沿いの建物の間にひっそりと昭和な家屋が残っていて、提灯と白い暖簾が出ていた。中に入ると土間にテーブル席が6つ程。先客は若いのが1人と高齢の方が1人。出ていらしたのはエプロンをした年配の主人。もっと高齢の方がやっていらっしゃると思っていたので意外。壁に掛けられた札の品書きは「ライス(大)(中)(小)」「赤だし」「キリンビール(大)」のみ。取るものも取り敢えず「キリンビール(大)」をお願いする。ショーケースの中には出来上がった惣菜の皿(フライ、煮物、焼物等)が並んでいる。商品に名前は付いていないので、主人に「コレは?」と尋ねると「ナスと人参とピーマンの肉味噌炒めです。」と教えてくれた。「温めましょうか?」と訊いてくれるのでお願いした。

ビールをコップに注ぎ、グイッと。ウメーッ(まだ明るいもの)。温めてくれた「肉味噌炒め」には貝割れ大根が散らしてある。肉味噌には少し辛さがあって、ナスの切りが大きく、ビールの供にちょうどいい感じ。壁に並べられた酒のミニ瓶や、額に入った旧札を眺めながら杯を進める。途中でまたケースを眺めに。次に選んだのは「エビカツ」。これも温め直してもらう。付け合わせは千切りキャベツで、マヨネーズがボトルのままテーブルに置かれた。主人が近所の方で初めて店に来たという客と話しているのが聞こえてきた。主人によると、やはりこの辺りでは一番古い店らしく、創業は戦前か終戦直後らしい。残った「エビカツ」をビールで流し込み、勘定してもらった。次は煮魚か焼魚とライス、赤だしをいただきに来ようっと。(勘定は¥980)

 

 

宮平

愛知県名古屋市千種区内山2-3-4

※令和6年11月20日を以って閉店されました

 

( 名古屋 なごや ちくさ うちやま みやへい みやひら 食堂 大衆食堂 酒場 めし 昼飲み 閉店 廃業 )

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