趙治勲十段に高尾紳路本因坊が挑戦している「第46期十段位決定五番勝負」の第2局は、高尾先勝のあとを受けて3月27日、愛知県蒲郡市の西浦温泉で行われ、白番の高尾が中押し勝ちし、初の十段獲得にあと1勝とした。第3局は4月3日、長野県大町市の「くろよんロイヤルホテル」で行われる。
趙は右辺の白の大石に襲いかかり、勝負をかけたが見損じがあり、高尾に巧みにしのがれて投了となった。
<高尾本因坊の話>
ずっとダメでした。最後、生きそうだったので…。
<趙十段の話>
白は死んだかと思ったが、読み違いがあった。
(産経囲碁Webより抜粋)
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趙十段の急襲を巧みにシノギ切っての2連勝、充実の勝局のようでした。
一方の趙十段、内容的には押し気味だっただけに惜しまれます。2連敗と土俵際に追い込まれましたが、ここからの踏ん張りが趙十段の特長、巻き返しを期待しましょう。
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今週の「週刊碁」はトップ一面がNHK杯決勝、最終面が十段戦第2局と趙十段が両方に関わっており大活躍ですね。
十段戦の写真は高尾本因坊の充実の笑顔ですが、ファッションがどうでしょう。どちらかといえば渋めの顔立ちですが、ピンク系のYシャツとネクタイの取り合わせはイマイチの印象です。
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今回の対局地は愛知県蒲郡市の西浦温泉「旬景浪漫 銀波荘」。囲碁・将棋のタイトル戦では馴染みの場所です。
西浦温泉のある三河湾には子供の頃、海水浴や潮干狩りに訪れたものでした。
また夏休みの自由研究の宿題で「貝の標本」を集めに、親父に連れてきてもらった記憶があります。