第38期天元戦挑戦手合五番勝負の第3局が11月29日に長崎県大村市で行われた。結果は井山天元が河野九段に黒番中押し勝ちをおさめシリーズ成績3勝0敗でタイトル防衛を決めた。
天元2連覇の井山は本因坊・王座・碁聖・十段と合わせて5冠を保持した。河野の5年ぶりの天元返り咲きは成らなかった。
(日本棋院HPより抜粋)
「井山防衛、河野を撃破」 「河野、一瞬の勝機のがす」
(週刊碁、見出しより)
◇ ◇
3連勝のストレートで天元防衛を決めた井山天元。終盤の攻め合いでヒヤッとする場面もありましたが、指運は井山に傾いたようです。
敗れた河野九段、実利作戦も功を奏さず無念の敗退。5冠相手で手が伸びなかった印象です。
今年の勝ち星ランキング、井山天元は現時点で50勝(12敗)のトップ。2位の29勝(伊田三段、高尾九段、羽根九段)を大きく引き離しています。
年明けの棋聖戦では張栩棋聖と6冠をかけた戦いとなりますが、今の勢いでは張棋聖も苦戦が予想されますね。
◇ ◇
今回の対局地は長崎県大村市の「長崎インターナショナルホテル」。
長崎県にはいろいろな名所・旧跡が点在していますが、大村市はあまり馴染みがありません。
ハウステンボスができて間もないころ、長崎市からハウステンボスにいくバスで大村市にある「長崎空港」を経由した記憶があります。
大村市は歴史や自然に恵まれた人口9万人ほどの町のようです。
大村市だけでなく、全国的な知名度はイマイチでも、訪ねてみれば好感度の場所も結構あるのでしょうね。