第41期棋聖戦挑戦手合七番勝負第4局が2月15、16日に静岡県伊豆市で行われた。結果は黒番の河野臨九段が井山裕太棋聖に中押し勝ちをおさめ、シリーズ2勝2敗とした。第5局は3月1日(水)、2日(木)に山梨県甲府市で行われる。
(日本棋院HPより抜粋)
「河野お返し、強烈カウンター」 「井山 コウで優勢、一転トン死」
(週刊碁、見出しより)
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前局で逆転負けの河野九段、本局ではお返しの逆転勝ちでした。
敗れた井山棋聖、優勢直後の落とし穴、好事魔多し・・・。
これで本シリーズは2-2のタイ。ただ井山さんの勝負強さは抜群、河野さんがどこまで踏んばれるか・・・?
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本局の対局地は静岡県伊豆市の土肥温泉「玉樟園新井」。タイトル戦ではお馴染みの宿です。
当地からほど近い所に幕末から明治にかけて活躍した、第14世本因坊「秀和」生誕の地があります。
秀和は小説「幻庵」にも登場しますが、名人碁所を狙う幻庵・因碩の野望を打ち砕きます。
小説の中で秀和の棋風を「一見ぬるま湯に浸かったような碁に見えるが、それは仮の姿だ。勝負どころではいささかも緩まない」と書いています。
冷静沈着で形勢判断に明るかったようですね。
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