〈第66回NHK杯2回戦・第13局> 許家元碁聖(黒) - 上野愛咲美女流棋聖(白)
・放送日:11月11日(日) ・解説:河野臨九段
・結果:黒番・許碁聖の中押し勝ち
「許、緩まず圧倒」 「上野に終始流れ来ず」
(週刊碁見出しより)
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「NHK杯テレビ囲碁トーナメント」は66回を数えるテレビ番組。以前は他局でも囲碁番組があったのですが、囲碁ファンの減少なのか消えていきましたね。
毎回録画をしているのですが、観るのは2割くらいでしょうか。棋力アップに有効な番組なのにもったいない、まじめに鑑賞・検討しようかと思っています。
黒番・許さん(20)は今年7大タイトルの「碁聖」位を井山さんから奪取、若手の先頭グループを走っています。
白番・上野さん(17)も今年「女流棋聖」位を獲得、これまた若手のホープですね。
対局は両者相手の注文に乗らない頑固な打ち方、中盤で許さんの厳しい切断で上野さんは苦しい展開。以後、許さんは緩まない着手で快勝でした。
勝った許さん、ポーカーフェースで若き勝負師の印象でした。
敗れた上野さん、1回戦では強豪・蘇耀国九段の大石を仕留め溌剌とした感じでしたが、本局では苦しい表情が続きました。無念・・・。
解説の河野九段は、上野さんの劣勢を感じながらもハッキリ不利とは決めていないようでした。
一方、週刊碁の解説・望月研一七段は、黒の優勢と断定、映像と活字の差か・・・。
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