天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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囲碁AIで古碁を分析/月刊・碁ワールド

2019-06-20 21:00:00 | 囲碁

月刊・碁ワールドに「囲碁AIで古碁を分析!/GOLAXY vs. 歴代古名人(道策・丈和・秀策)」という記事がありました。
中国のAI「GOLAXY」で古名人の棋譜を分析する企画で、ナビゲーターは大橋拓文六段です。

囲碁AIの分析では、江戸時代の名局もかなり厳しい評価値になっています。
囲碁手法の進化を考えれば当然の結果かもしれませんね。

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・6月号記事より:「吐血の局(赤星因徹 七段 vs. 本因坊丈和 名人)
◎「丈和の三妙手」
「三妙手」は最善手ではないと示されました。しかし、私はだからこそ「妙手」だったと言いたいです。
AIの対局と違い、人間の対局は盤面の真理だけでなく、精神面との戦いでもあります。そうした意味で丈和の三妙手は相手の真理を 巧みに揺さぶった「妙手」であったと思います。

・7月号記事より:「耳赤の局(安田秀策 四段 vs. 井上因碩 八段)
◎「耳赤の一手」
今回の分析では上位候補に入っていませんでした。直接響いていない手のため候補に挙がりにくかったのかもしれません。
簡明で美しい棋風と思われていた秀策の真の強さは、簡単に土俵を割らない勝負術だということが示されました。


GOLAXYによる評価値の推移

上図の「評価値の推移」グラフをみると、黒有利の山は3つくらいです。
ザル碁党の場合、優劣の推移は乱高下で2桁になるかも・・・。

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1年前の記事(2018-06-20):日本次代のエース・芝野虎丸

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