女流棋士8人が争う「第1回会津中央病院杯・女流囲碁トーナメント戦」の決勝が6月26、27の両日、福島県会津若松市で行われ、藤沢里菜二段 が 奥田あや三段 に中押し勝ちをおさめ優勝した。藤沢は15歳9ヵ月で、2006年に謝依旻三段(当時)が女流最強戦で優勝した17歳1ヵ月を上回り、女流棋戦で史上最年少タイトル獲得記録となった。
(日本棋院HPより抜粋)
「里菜最年少V、奥田破り初タイトル」 「奥田、チャンス逃す」
(週刊碁見出しより)
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藤沢さんが二転三転の熱戦を制して初のタイトル奪取でした。運も味方・・・
敗れた奥田さん、秒読みに追われて形勢を損ねたようです。初タイトルはお預け・・・
本棋戦は女流棋戦では初めての二日制対局、女流タイトル最高賞金と話題も多い新棋戦です。
女流本因坊(32期)、女流名人(26期)、女流棋聖(17期)の女流三棋戦と並び、定着してほしいですね。
藤沢里菜さんは15歳、囲碁界の低年齢化はどこまで・・・
祖父は故・藤沢秀行師、父は藤澤一就・八段。勝負師のDNAを受け継いでいるのでしょうか。
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今回の対局地は福島県会津若松市、東山温泉「今昔亭」。何度もタイトル戦が行われています。
会津は昨年の大河ドラマ「八重の桜」で脚光を浴びました。八重(綾瀬はるか)の凛々しい姿が思い出されますね。
第69期本因坊戦挑戦手合七番勝負第5局が6月30日、7月1日に大阪府吹田市で行われた。結果は黒番の井山本因坊が伊田八段に中押し勝ちをおさめ、シリーズ成績4勝1敗でタイトル防衛を決めた。井山は本因坊3連覇。棋聖・名人・王座・天元・碁聖とあわせて六冠を堅持した。伊田八段の史上最年少本因坊獲得は成らなかった。
(日本棋院HPより抜粋)
「井山3連覇、最年少挑戦者を降す」 「大熱戦、伊田力尽く」
(週刊碁見出しより)
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難戦を制し本因坊位三連覇を果たした井山本因坊。序盤から激しい戦いでしたが苦戦の末、勝利をもぎ取りましたね。
敗れた伊田八段、終盤で秒読みに追われた一手が痛恨の敗着になったようです。
最年少挑戦者を迎えた本シリーズ、4-1での井山防衛は大方の予想に近い結果だったと思います。
伊田さんがあと一つ勝てば、シリーズはもっと盛り上がったでしょうが・・・
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今回の対局地は大阪府吹田市「ホテル阪急エキスポパーク」。
大阪万博が開催されたのは1970年。BSの中継で「太陽の塔」が映し出されていましたが、やや色が褪せた感じでしたね。もう40年以上も前ですから・・・
1970年(昭和45年)の囲碁タイトル・ホルダー
・(旧)名人戦:藤沢秀行
・本因坊戦 :林海峰
・王座戦 :坂田栄男
・十段戦 :大竹英雄
坂田、藤沢の時代に20代のチクリン(大竹、林)が台頭してきた頃でしょうか・・・
・作品名:春を背負って
・原作:笹本稜平 ・監督:木村大作
・出演:松山ケンイチ、蒼井優、檀ふみ、小林薫、豊川悦司、他
物語は父親(山小屋の主人)の急逝により息子(東京で働く会社員)が後を継ぎ、周囲の暖かい援助で山小屋を存続させることに・・・
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先日、映画「春を背負って」を見てきました。
まず、題名がいいですね。イメージがふくらんできます・・・
20代の頃、「山登り」に傾倒していたこともあり、山を舞台にした映画はよく観ています。
本作の舞台は立山の山小屋、立山連峰や北アルプスの景色を見るだけでも価値はありそうです。
山小屋の関係者というと、一般社会人とはかなり境遇が異なりますね。
サラリーマンというレールに乗ってきた人にとっては、憧れる一面もありますが・・・
トヨエツ扮する気ままな山男。「なごり雪」を口ずさみながら、いい味出しています。
♪ 今春がきて 君はきれいになった・・・
先日(6/29)、群馬県の「こども囲碁・代表選手強化練習会」が行われました。
対象は「全国少年少女囲碁大会(個人戦)」に出場する小学生2名、中学生2名。「全国小中学生囲碁団体戦」に出場する小学校3校、中学校1校のメンバーです。
練習会のメニューは三谷哲也・七段と県内アマ高段者との指導碁、出場選手同士の練習碁などです。
出場選手は全員、三谷プロによる指導碁を受けましたが触発されるものがあったでしょうか・・・
全国大会出場にあたり、指導スタッフや保護者の熱意は相当なものですが、当事者はどうなんでしょう。
半分くらいの選手は「ヨシッ!」と意気込んでいるでしょうが、残りの選手はド~モという感じです。
「親の心、子知らず」と言うか・・・
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当日は強化練習に合わせ「首都圏カップ代表選手選考会」も行われました。
この大会の出場資格は小中学生ですが、実力的には当然ながら中学生が優勢です。
結果、代表選手12名(補欠1)中、中学生8人、小学生4人(4年生3人、3年生1人)となりました。小学生が予想以上の健闘でしたね。