天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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囲碁書籍/碁悦同衆

2018-03-10 21:00:00 | 本と雑誌

◆書籍紹介
 ・書籍名:「碁悦同衆」
 ・発行所:立風書房
 ・著者:江崎誠致
 ・発行年月:1994年12月
◆内容紹介
本書は、碁界の歴史や人物や事象をアトランダムに取りあげた随想集である。

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囲碁に関係ある「4文字熟語」は? と考えたところ「碁悦同衆」という本があったのを思い出しました。
【呉越同舟】をひねったタイトルなんでしょうが、もう20年以上前の作品なんですね。

目次の中で「加藤正夫の清涼感」という項がありました。
作者の江崎氏は高川格と加藤正夫に教わったそうです。加藤について

「加藤正夫は、指導碁といえども、決しておろそかにしない。加藤の石は直線的にしなやかに伸びてくるという印象をうける。その素直さが不思議な圧迫感をともなって迫ってくるのだ。
加藤には<殺し屋>という物騒なニックネームがあるが、清流もときに瀑布に変わる。本質は常に清澄さを秘めた棋士である」

作家サンの表現はムズなところですが、清涼感には共感しますね。
ザル碁党も清涼感ある碁を打ちたいのですが・・・。

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1年前の記事(2017-03-09):負ける予感

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将棋界の一番長い日/2018

2018-03-08 21:00:00 | 日記・エッセイ・コラム

名人挑戦、史上初の6人プレーオフに 将棋A級順位戦
佐藤天彦名人(30)への挑戦権を争う第76期将棋名人戦・A級順位戦の最終11回戦5局が3月2日、静岡市の料亭「浮月楼」で一斉に指され、稲葉陽八段(29)、羽生善治竜王(47)、広瀬章人八段(31)、佐藤康光九段(48)、久保利明王将(42)、豊島将之八段(27)の6人が6勝4敗で並んだ。挑戦者決定は、史上初の6人によるプレーオフに持ち越された。
   (朝日新聞より抜粋)

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将棋界はA級順位戦で盛り上がっていますね。プレーオフは6人、しかも勝ち抜き戦ですから棋士もスケジュールも大変です。


【千歳一隅】のチャンスを手にするのは誰か・・・。

プレーオフ6人は40代が3人(羽生、佐藤、久保)、30代が1人(広瀬)、20代が2人(稲葉、豊島)、囲碁界に比べるとトッププロの年齢は高いですね。

将棋界は「藤井フィーバー」もあり、マスコミは頻繁に取り上げています。
テレビで将棋界の解説によく登場するのは田中寅彦・九段。将棋界の実情をユーモアを交えての話し方は本当にウマイ。囲碁界にもこのようにタレント性のある棋士の登場が望まれますね。

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1年前の記事(2017-03-07):第29期女流名人戦第1局/藤沢が先勝!

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第30期女流名人戦第1局/藤沢が先勝!

2018-03-06 21:00:00 | プロ棋戦

藤沢里菜女流名人に矢代久美子六段が挑戦する第30期女流名人戦挑戦手合三番勝負の第1局が2月28日(水)に京都府京都市の「平安女学院大学 有栖館」で行われた。結果は白番の藤沢が中押し勝ちをおさめ、シリーズ先勝となった。第2局は、3月7日(水)に大阪府東大阪市の「大阪商業大学」にて行われる。
   (日本棋院HPより抜粋)

「藤沢先勝、終始ペース握る」 「矢代 11年ぶりの挑戦手合、チャンス掴めず」
   (週刊碁見出しより)

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藤沢女流名人が気迫の打ち回しで幸先の良いスタートを切りました。
久しぶりにタイトル戦登場の矢代さん、乱戦に自信が持てなかったか・・・。

矢代さんは女流本因坊位2期の実力者ですが、【闘志満々】里菜さんの勢いに押された感じでしょうか。



ご主人は金澤秀男八段。棋士同士の夫婦では奥さんの方が知名度が高いケースが多いような・・・。

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1年前の記事(2017-03-05):第41期棋聖戦第5局/井山、五連覇まであとひとつ

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第19回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦/韓国が優勝

2018-03-04 21:00:00 | プロ棋戦

日本、韓国、中国の団体勝ち抜き戦、第19回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦の第13戦が3月1日(木)に中国の上海市で行われた。韓国4番手の金志錫九段が、中国5番手の柯潔九段に黒番中押し勝ちし、韓国チームの優勝が決定した。韓国の優勝は5年ぶり12回目。
     (日本棋院HPより抜粋)

「上海に散る」 「井山及ばず、韓国V」
     (週刊碁見出しより)

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世界戦で苦戦が続く「GO・碁・ジャパン」、本シリーズも0勝5敗と寂しい結果となりました。
日本チーム最後の砦・井山七冠(28)も中国の党毅飛九段(22)に討ち取られ、無念の敗退。持ち時間1時間は厳しいか・・・。

「平昌オリンピック」ではスピード・スケート、カーリングなどナショナルチームの強化策が最多メダルにつながったようです。
【意気消沈】の「囲碁ナショナルチーム/GO・碁・ジャパン」ですが、打開策はあるのか・・・。

水仙

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1年前の記事(2017-03-03):長考派 vs 早打ち派/月刊・囲碁未来

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第65回NHK杯/ベスト4決定

2018-03-02 21:00:00 | プロ棋戦

「第65回NHK杯テレビ囲碁トーナメント」は先日の放送でベスト4が決まりました。

◎準々決勝の結果(左側が勝者)
 ・余 正麒・七段 VS 瀬戸大樹・八段
 ・今村俊也・九段 VS 芝野虎丸・七段
 ・志田達哉・七段 VS 本木克弥・八段
 ・井山裕太・NHK杯 VS 羽根直樹・九段

◎準決勝の組合せ
 ・余 正麒・七段 VS 志田達哉・七段
 ・井山裕太・NHK杯 VS 今村俊也・九段

前回(第64回)のベスト4(井山、一力、伊田、張栩)で残っているのは井山さんのみ、メンバーの入れ替わりが激しくなっていますね。
今回のベスト4は関西3人、中部1人。全国放送ということで力の入れ具合に差があるのでしょうか。東京勢も頑張らないと・・・。

優勝予想は本命・井山さん。対抗は余さんと志田さんですが予測不能。大穴・今村さんの目もあるか・・・。

今回のトーナメントで印象に残った対局は3回戦の「張栩 VS 芝野」戦。【疾風迅雷】の大激戦でした。
解説の三村さんも興奮気味、緊迫感が伝わってきましたね。

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1年前の記事(2017-03-01):♪ 3月、梅は咲いたか~

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