こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

悪口を言ってはならない・・・

2011年11月19日 | 生き方について考える

再掲になってしまうが、先日、日光東照宮を訪ねて、三猿をみた



諸説あるらしいが、この”見ざる聞かざる言わざる”というのは、若い人が悪しきものを見たり、聞いたりせず、また悪口をきいてはならない、といった教育的な話らしい。

他人のうわさ話というのは、えてして面白い。いろんなうわさ話をされるのが、芸能人。
私の知り合いで「芸能人というのはゴシップも売り物のひとつだから」と言っていた人がいた。まあ、芸能人もピンからキリだし、範囲はどこからどこまでか、よくわからない。いずれにせよ、ゴシップ記事というのは、『芸能人』という存在をおもしろおかしくあげつらって楽しむものに過ぎないし、それで売れるからと喜ぶ芸能人だって少なくない。


ところが、同じうわさ話でも身近な人が話題となると、様相はやや異なる。
『これは悪口ではなく、うわさ話』といっても、境界はあいまいだ。
人のことについて、あれこれいう時は注意深く話す必要がある。
注意深くとは何か?といっても、仮に、人のことをとても褒めていたとしても、褒めている自分が“良い人間”を演じるためだけに褒めている可能性すらある。
よく知りもしない他人様のことを軽々に論じてはならない。

さて、なぜ、「悪口をいってはならないか」。

私は、残念ながら時々人のことを悪く言うことがある。
それなりに、多くの人と接してきてのことなので、客観性は担保されているとは思うが、それでも悪口、というか冷やかしのようなうわさ話をしてしまうことがある。言っている自分はそのとき、暗黒面が口がポッカリ開いているように思えて、嫌な気持ちになる。


私の妻は人の悪口を言わない。
妻以外でも、ポジティブ思考の人で人の悪口を言う人は少ないように思う。もちろん、自分のことも卑下したりしない。
一方、ちょっとネガティブなのが入っている人は、時々悪口を言ったりするし、全くネガティブ思考の人は、しょっちゅう、というか、四六時中人の悪口を言っている。我が身を振り返ると、時々言っている、わけで、それ相応のネガティブ人間。ということになる。
ネガティブ思考はだめ、という訳ではないが、慎重にポジティブに生きる、ほうが良さそうに思う。だから、うわさ話を含め、人の悪口、人のことをあれこれ言うこと、というのはなるべくしない方が良い。なるべくというのであれば、いっそのこと、全くしない方が、良いに決まっている。

こんな気持ちでいられたら、というのは、どんな気持ちか、と、いつも考えているが、その答えの一つに近づく方法が、「悪口を言ってはならない」ということかもしれない。




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