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オウム真理教による組織的犯罪に対する一連の裁判が昨日で終結したそうだ。
実行犯のうちにはまだつかまっていないものもいるし、賠償の問題も遅々として進んでいないようだが・・・。
朝刊に、後遺症に苦しんでいる被害者の方の記事があった。
この事件に関連した記事を読むたびに、名状しがたい心持ちとなる。
あの日の朝、私も池袋発の丸ノ内線を使って通勤していた。勤務先の大学に着いたら大騒ぎになっていて、「先生、大丈夫でしたか?」と何人もの人に声をかけられたのを、今でも思い出す。
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何かのタイミングで時間と車両が一致していれば、私が死んでいたかもしれないし、一命をとりとめていても重い後遺症に苦しんでいたかもしれない。
人の命や身体というのは、とてもはかなく軽い。
だから、人間はお互いを尊重しあって、手を取り合って生きていかなくてはいけない。
自分が生かされていることは、当たり前ではなく、偶然の産物に過ぎないことを、自覚すべきだ。
人は人を殺してはいけない。
これは、個人の信条のいかんに関わらないことだ。
理性をおかしな方向にねじ曲げ、自分の考えを正当化する。そういったことは、あってはならない。
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個人レベルの殺人も、テロも、戦争も、起こしてはいけない。
いや、人を殺そうということを考えてもいけない。そう思うことが、私たちの努めだ。
なぜなら、そう考えること(殺意を持たないということ)は、とても難しいことだから。
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