こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

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わたしにとっての12月8日

2011年12月08日 | 生き方について考える
今日、12月8日は太平洋戦争の開戦記念日。
戦争を始めた日を記念日というのはどうかとも思うかたもおられようが、真珠湾に攻撃を仕掛けたのは我が方であるということだけは間違いなく、そういう意味では”先の戦争を始めたこと”を忘れないための記念日として記憶すべきだろう。
終戦の日は、戦没者慰霊のための日となっており、我が国が国民自身に与えた損害を総括する日とはなっていない現状からすると、今日の開戦記念日は当時の我が国の中枢にいた軍人、政治家、官僚達が戦争という誤った政策を一歩前にすすめたということを忘れないための記念日である。
なぜ、彼等は戦争を始めたのか。そのことを考えていかなくてはいけない。

戦争にも税金が使われる。さらには、人の命までもが使われるのが、戦争だ。
事業仕分けどころの話ではない。さらにはここのところの政治家の舌禍。今に始まったばかりではないが、何度も同じことが繰り返される、「ああ、またか」と、慣れてしまうことが恐ろしい。いつの間にか内容がエスカレートしていても、気がつかないことがあるかもしれない。私たちは、思考停止に陥らず、しっかりと政治と無責任な政治家を監視していかねばならない。

さて、記念日といっても、1年を365日に区切っているのは人間の勝手で、これこれこの日をこうしましょう、とするのもまた勝手だ。だが、忘れたころに思い出す日をつくるというのは、悪いことではない。

今日、12月8日はビートルズのジョンレノンが暗殺された日、でもあり、不肖コロ健の生まれた日でもある。
私はまた1年生きながらえたが、ジョンの時間は1980年12月8日のあの時で止まってしまった。
ものごころついた時から、自分の誕生日を開戦記念日とワンセットで考えていたが、1980年のちょうど高校生だった私の誕生日からは、暗殺ということも一緒に、考えるようになった。人生が突然終わるということ。

ほかにもいろいろあるとは思うが、私にとっての12月8日は、開戦と暗殺と自分の誕生日となった。

私にとって、12月8日は、人は人の命を奪ってはならないということを、考える日である。




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