こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

心に波風

2011年12月14日 | 日々思うこと、考えること
雨の朝。
通勤途中、乗り換えのコンコースで、足早に私を追い越していく人の傘の先が、私の足に当たった。

むかついた。

こちらも少し、歩を早めると、その人はそれまでより、もっと大きく傘を振って歩く。

「そんなに振ったら危ないですよ」と、注意するが、一瞥されただけで、無視される。

余計にむかついた。
だが、得物(この場合は傘)を持っての喧嘩で死にかけたことがあるので、引き下がった。
こういう場合、どちらかが引き下がらないと、どうしようもない。

駅を降り、歩きながら、妻だったら、どういうだろう?と考える。
「その人、いそいでいたんでしょ。傘の振りが大きいからって、人にぶつけようとして歩いていたわけではなかったでしょう」とでも、言ってくれるか?

私だったら、「混んでて、イライラして、人に傘をぶつけてもいいくらいに振って歩いていたに違いない」と思ってしまう。

はたして、どう考えるのが、私自身の、そして、私に傘をぶつけたその人、そしてまわりの人にとってよいのだろう。

いずれにせよ、なんで、こうなっちゃうのか。
どうして、心に波風が立っちゃうのか。いつも、悩む。

いつも穏やかで、優しい気持ちでいたいのだが、なかなかうまくいかない。

途中の神社で、心を澄ませて、手を合わせた。
ほんの1分ほどだったけど、小鳥の声、風の音、湿り気を感じ、心を落ち着けた。
「今日も、おだやかな気持ちでいられますように」


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