雨の朝。
通勤途中、乗り換えのコンコースで、足早に私を追い越していく人の傘の先が、私の足に当たった。
むかついた。
こちらも少し、歩を早めると、その人はそれまでより、もっと大きく傘を振って歩く。
「そんなに振ったら危ないですよ」と、注意するが、一瞥されただけで、無視される。
余計にむかついた。
だが、得物(この場合は傘)を持っての喧嘩で死にかけたことがあるので、引き下がった。
こういう場合、どちらかが引き下がらないと、どうしようもない。

駅を降り、歩きながら、妻だったら、どういうだろう?と考える。
「その人、いそいでいたんでしょ。傘の振りが大きいからって、人にぶつけようとして歩いていたわけではなかったでしょう」とでも、言ってくれるか?
私だったら、「混んでて、イライラして、人に傘をぶつけてもいいくらいに振って歩いていたに違いない」と思ってしまう。
はたして、どう考えるのが、私自身の、そして、私に傘をぶつけたその人、そしてまわりの人にとってよいのだろう。

いずれにせよ、なんで、こうなっちゃうのか。
どうして、心に波風が立っちゃうのか。いつも、悩む。
いつも穏やかで、優しい気持ちでいたいのだが、なかなかうまくいかない。

途中の神社で、心を澄ませて、手を合わせた。
ほんの1分ほどだったけど、小鳥の声、風の音、湿り気を感じ、心を落ち着けた。
「今日も、おだやかな気持ちでいられますように」

通勤途中、乗り換えのコンコースで、足早に私を追い越していく人の傘の先が、私の足に当たった。
むかついた。
こちらも少し、歩を早めると、その人はそれまでより、もっと大きく傘を振って歩く。
「そんなに振ったら危ないですよ」と、注意するが、一瞥されただけで、無視される。
余計にむかついた。
だが、得物(この場合は傘)を持っての喧嘩で死にかけたことがあるので、引き下がった。
こういう場合、どちらかが引き下がらないと、どうしようもない。

駅を降り、歩きながら、妻だったら、どういうだろう?と考える。
「その人、いそいでいたんでしょ。傘の振りが大きいからって、人にぶつけようとして歩いていたわけではなかったでしょう」とでも、言ってくれるか?
私だったら、「混んでて、イライラして、人に傘をぶつけてもいいくらいに振って歩いていたに違いない」と思ってしまう。
はたして、どう考えるのが、私自身の、そして、私に傘をぶつけたその人、そしてまわりの人にとってよいのだろう。

いずれにせよ、なんで、こうなっちゃうのか。
どうして、心に波風が立っちゃうのか。いつも、悩む。
いつも穏やかで、優しい気持ちでいたいのだが、なかなかうまくいかない。

途中の神社で、心を澄ませて、手を合わせた。
ほんの1分ほどだったけど、小鳥の声、風の音、湿り気を感じ、心を落ち着けた。
「今日も、おだやかな気持ちでいられますように」


