こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

月と落ち葉と人生と

2011年12月15日 | 日々思うこと、考えること
空を見上げると、朝日の中に浮く月。私たちは月の表情を一つしか知らない。

足下を見ると、落ち葉。落ち葉はすべて落ち葉だが、千差万別、一枚として同じものは無い。

月がそこに浮いていても、いなくても、私たちの日々の営みには直接関係はないように見える。
それぞれに存在意義はあったかもしれないが、しょせんは一葉。無名の存在に過ぎない。

そうはいっても、必然か、偶然か、すべての事象が、互いに干渉しあって、すすんでいく。
月も足下の落ち葉も、どこかでお互いに関連している。

すべてを統合して理解する。私たちの好奇心というのはそこで完結するが、そのときは、おそらく来ない。物理学の領域では質量に関連するヒッグス粒子というものが発見されつつあるらしい。この存在が明らかになると、物理学が相当進歩するらしい。だが、それは、物質世界の話であり、宇宙創世の話にはまだまだ遠い。

そして、身の回りで起こっていることに一喜一憂しているのが人間である。
私自身、昨日のことにくよくよし、明日のことに不安を感じる。

人の営みは、あまりにも小さく、独りよがりだ。
それでも、毎日、毎日、ああでもない、こうでもない、と考えを巡らせすすんでいく。
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