こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

あんなふうに見えるんだ

2011年12月19日 | 日々思うこと、考えること
駅のホームで口論している男性二人をみた。

何を言い争っているのだろう。まわりの人は、少し離れてチラチラ見たり、無視して携帯いじっていたり。
止めに入ろうとする人はいない。

きっかけはおそらくは、些細なことに違いない。
電車を待つ列が(多少)乱れるようなこととか、カバンが当たったとか。
非難されている方(発端者)は、多少悪気があったかもしれないが、まさか怒ってくるとは思わないでやったことだろう。
いっぽう、非難している方(発見者)は、本気だ。
少なくとも、発端者が発見者の気に触ることをしたのは事実なのだろう。

つい先日、私自身の心に起きた波風を思い出す。
あのとき、駅のコンコースには、発端者に対して怒鳴っていた私と、傘を大きく振って、私の膝頭に傘の先をぶつけてきたにもかかわらず、無視して4、5メートル先を歩く中年男性がいた。

一緒だ。傘の先が当たろうが、電車を待つ列が乱れようが、他人には関係ない。発端者にとっても、これといった動機が無ければ大したことではない。

心に波風が立っている当人だけが、苦悩する。
自分の心の中の波風。それは自分自身の心の中でおこっていることに過ぎない。

やり過ごしたり、別の考え方をすれば、それはやがておさまる。

でも、私のような凡人にとって、心の波風をおさえるのはとても難しいことだ。
そして・・・これは、個人から国家レベルまで、様々なことで起きている。

私たちは、もっといつも穏やかで、優しい気持ちでいたい、そう願う。


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