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東日本大震災の発生からまもなく9か月となるのを前に、太平洋に面している神奈川県は8日、津波の想定をこれまでより大幅に引き上げると発表した。最も高い津波に襲われる可能性があるのが鎌倉市で、観光名所として知られる鶴岡八幡宮や鎌倉の大仏近くにまで津波が到達する危険性もあるという。 海と山に囲まれた地形の鎌倉市は、これまでの想定では津波の高さは「最大で5メートル程度」とされていたが、今回の見直しでは14.4メートルとなり、「東日本大震災級の津波に襲われる可能性がある」と指摘され、「平地の多くの部分が浸水する」と想定されている。この場合、鶴岡八幡宮や鎌倉の大仏近くにまで津波が到達する危険性もあるという。 また、今回の発表では、約370万人の市民を抱える横浜市でも、津波の高さがこれまでの倍にあたる4メートルに達すると想定された。横浜市営地下鉄で浸水する駅は、これまでの想定では横浜駅だけと考えられていたが、新たな想定では6駅(横浜駅、高島町駅、桜木町駅、関内駅、伊勢佐木長者町駅、阪東橋駅)が浸水するおそれがあるという。
(上記写真asahi.com、記事は日テレNEWS24より)
鎌倉に14メートルの津波が来る可能性がある、という報道が出されてから、職場に行くと「先生のところ、だいじょうぶですか?」とか、「新聞に出てましたね」など、いろいろと心配だかなんだかをされるようになった。海の近くを好んで住んでいるので、複雑な気分だ。
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拙宅は、山の中腹の崖の下にあるので津波が直接やってくる可能性は低い(そのかわりがけ崩れが怖い)が、それでも旧鎌倉の広い範囲に浸水が及んだりしたら困る。
海抜は、鎌倉警察前の二の鳥居が11メートル。三の鳥居が12メートル。大仏は18メートルだ。海抜20メートル以下のところはどこも水が来そうだ。
大仏殿が流された大地震は500年前。100年前の関東大震災では坂ノ下あたり、海に近いところはずいぶん被害を受けたようだ。
せいぜいのところ、あと30年あまりの人生、生きている間に来るか来ないかわからない、大地震、大津。
これを恐れていたら、鎌倉で海を見ながら過ごす生活は手に入らない。
天災は忘れたころにやってくるが、忘れずに考えていく必要があることも、たくさんある。
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