こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

これはこれで弱いものいじめ

2013年02月07日 | 日々思うこと、考えること
昨日の首都圏でのJRの大雪対策について、ずいぶん苦情が出ている。
刻々変わる天候を確認もせずに、前の夜から間引き運行を決めていたことはひどい、などである。

コロ健も、昨日の朝、鎌倉駅でみぞれにもなっていない雨をみて、ホッとしたと同時に、いつもの比較的空いている横須賀線が運休になっているのを知ってがっかりした。いつもの電車だと座れる確率が高く、通勤は楽だ。だが、昨日はその電車の前の電車に乗ることとなり、もちろん座ることはできなかった。戸塚を過ぎた辺りから超満員となり、横浜辺りではギュウギュウ。昔、中央線沿線に住んでいた頃の通勤を思い出すほどだった。

だが、仕方ない。大雪で横須賀線が止まるようなことになったら、もっと大変なことになるに違いないだから。

病院の近くの駅で降りた時は、結構な土砂降り。みぞれのようなかんじで、実際病院に着く頃には雪になっていた。あと、2度くらい気温が低かったら、すごく積もっただろう。
埼玉方面から通勤してくるレジデントは1時間ほど遅れて来た。
「これまでで一番混んでいました」とのこと。昨日の夕刊でもそんなことが書いてあった。

Facebookには、JRひどい、というような書き込みがたくさんあった。天気図を読めばわかる、などと書いている人までいたが、JRは気象庁ではない。都知事まで文句を言ったとかいうが、そりゃ、わからなくもないが、心が狭いともいえる。
雨粒一つ降らなかったとでもいうなら、文句の一つもいいたくなるが、そうではない、ちゃんと雪は降ったし、積もるところでは積もった。
JRにも気象庁にも落ち度は無いように思う。

弱いものいじめ。

どうして、よってたかってこういうことをするのだろう。
今回の場合、JRも気象庁も対応や予報は結果として失敗だったが、そのことを否定しているわけではないし、開き直っているわけでもない。それを、言い返されないことをいいことに、文句をいう。

これは、いじめだと思う。

誰かのミスをよってたかって責め立てる。
こういうことを、大人がやっていたら、子供達だってまねをする。

これで、JRの運行に携わっている人や、気象庁の予報官から自殺者でもでたら、「いじめ自殺」である。
マスコミにしても、ツイッター、フェイスブック利用者にしても、こういうことには注意が必要だ。

大雪が降るという予報が最初に出たときに、ある先生が、
「日本人て、なんでこんな状況でも頑張って正しい時間に出勤しようとするのだろう。
雪でしたから、で済ませればいいのに」と言っていた。
的を得た言葉である。

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