こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

イクメンは自然体で

2013年02月22日 | 家族のこと
今から、18年ほど前、現在高3の息子が生まれたとき、私は育児休暇をとることができなかった。
教室の下っ端で、まだ博士号をとる前でもあり、毎日夜中まで病理の勉強と実験をしていた。
妻が妊娠して、泣く泣く退職してもらい、私が家計を支えることになったが、息子や3歳違いの娘が生まれてから3歳くらいまでの、人間として最高にかわいらしい期間にあまり面倒を見てやれなかったのはとても残念だと思っている。
最近、このようなことを男が言っても変に思われなくなってきたのが嬉しい。

男女共同参画社会が実際のものとなりはじめて、男が育児に参加しなくては、女性のキャリアを守ることができないという事態にいたって、やっとこのような風潮となってきた。妻にしても、今の女性がうらやましいと言っている。
これが、医者についても適用されるようになるといいのだが、職場で育児休業をとっているのは女医さんしかいない。男性医師は休みたくてもまだまだ休めるような状況ではない。

子育てにおいて親がどれだけ子供に愛情を注ぐか、ということはとても重要なことで、私は十分できなかった分、子供達の幼稚園の弁当を作った。ついでに私の弁当も作ったが、たこウィンナーは子供の弁当箱にだけ入れた。その他にも、動物の顔を作るとかいうのは、技術的にも時間的にも困難なものがあったので、学芸会や運動会、遠足など、各種イベントの時は真打ちである妻に作ってもらった。今でも子供達のおむすびくらいは機会があれば作っている。

こればかりは結構楽しくやっていたが、子育てはこれだけではない。ここまで育ててきて、果たして妻のようにできたかと言われると、全く自信はない。育児休業をとりたかった、などということ、結局のところ、過ぎてしまった今だからこそ言えることなのかもしれない。
世の中には、専業主夫としてどっぷり子育てを頑張っている人もいる。また、子供のことが好きになれない人もいるだろう。
イクメンの度合いにもいろいろあるし、母性と父性の違いもある。頑張りすぎず、自然体で楽しみながら育児をすることが大切だと思う。

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