こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

友人の死

2013年05月06日 | 生き方について考える
友人が、事故で亡くなった。

私と同い年で、今年、50歳になるはずだった。
親友というわけではなかったが、いろいろな意味で私の生き方に影響を与えた男だった。

相手が生きていれば、いろいろと書くこともできようが、亡くなった人にはお悔やみの言葉を手向けることしかできない。

私とはずいぶんかけ離れた生き方をしていた男だったが、時間ができたらゆっくり話したいと思っていた。というか、私なりには、そうすることができる仲だと思っていたので、もう二度と会うことができなくなったのがとても残念だ。



死ぬまで仕事をしていそうな奴だったので、果たして将来、語り合う時間ができたかどうかはわからなかったが、亡くなってしまっては、そういうことを想像することすらできない。
もう、彼はいないのだからもう、語り合うことはできない。

死ぬということをよく考えるが、親しかった友人の訃報に接すると、実際に死んだことのない自分は何をどう考え、どう生きていけばいいのか、よくわからなくなる。

一度でも死んでしまうと、もうその人はどうやっても帰ってこない。つらいのは残された方だ。
去年亡くなった、私淑していた先生の思い出もなかなか消せないでいるので、つらい。



災害、戦争、テロ、病気、事故。人生にはいろいろな終わり方がある。
私の人生がこの先どれほどあるのかわからないが、いつか終わりがくる。
だが、どんな終わりかたかなど、誰にもわからない。そもそも、私がどんな最期を迎えようが、それは私個人の問題であり、死んだ後のことを考えても仕方がない。

だが、死ぬまでは力を尽くして生きていかなければならない。そう、思うのだが、親しい人の死に接すると、そういう気力が削がれてしまう。



私の人生という一つの閉ざされた時間の中で、この先どれほどのことが起きるのかわからない。

その中には人との出会いと別れもあるだろう。年齢的にはこの先は別れが増えていく一方であろうと思う。
だからこそ、再会を含め、人とのつながりを、絆を、大切に生きていかねばならないということか。



にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ
日記・雑談(40歳代) ブログランキングへ