こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

生まれたときから別れは始まり

2013年05月08日 | 日々思うこと、考えること
人が亡くなり、残された人間がつらいのはそこに別れがあるからだ。

別れの前には、出会いがある。人は、生まれたときから様々な人と出会う。

「こんにちは赤ちゃん」であり、生まれたほうからすれば、「こんにちはみなさん」だ。
そして、人生が始まる。


生まれてからしばらくの間は、出会いの方が圧倒的に多い。
次から次へと出会いが訪れる。「友達100人できるかな」の状態だ。

成長とともに、いつの間にか、別れは始まっている。

親戚、祖父母が亡くなる。そして、友人の誰かがぽつりと亡くなる。
死というものが、永遠の別れであることを知り始める。

もっと一緒にいたかったのに、話したかったのに、と思う間もなく、死は意外と早くやってくる。

人間、生きれば生きるほど出会いは増え、その分、別れも増える。
別れというものがつらいものであっても、出会いを防ぐわけにはいかない。
人が生き、出会いを通じて成長していくということは、多大な自己矛盾を内包している現象だと思う。

人は、死に向かって生きているというのは、いつも考えていることだけど、そんな人が矛盾だらけの存在だということを、実感する。

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