この歳になるまで気がつかなかったことがある。
自分のことしか感がていなくて、なんでも自分が一番という人がいる。そういう人は、人を利用するのが上手で、人を使って出世するのが上手だ。
いい上司の顔をしているようで、他人なんて自分が出世するための踏み台としか考えていない。
使われる方の人間は、自分が使われているだけだということを気がつくのはずっと後になってだ。
”一将功成りて万骨枯る”という言葉がある。
『一人の大将の功名は,多くの兵士が戦死して骨を戦場にさらした結果である。一人の成功者の陰で,多くの犠牲者が忘れられがちなのを戒めていう。』
などという解説があるけれど、後半の”戒め”はほとんど役に立っていない。ほぼ全ての大将は部下の命などどうとも思っていない。後になって殊勝な顔をしているだけだ。
そういう人たちが、部下の命を使い捨てることなどなんとも思っていない。
確信犯だ。
先の大戦の時に、”一億玉砕”などという言葉を思いついた人物は、国民そのものの命をなんとも思っていなかったと言える。そんな人物によって支配されていた国民は幸せだっただろうか?
同じようなことは私の身の回りにも大なり小なりある。
所詮人間、自分が一番で、他人のことなんて構っていられない。という考えの人と関わると大変だが、避けては通ることができない。
誰もが自分の上司がそういう考えの人でないことを祈るしかないのだが、そもそもそういう考えの人が世の中には多いので、なかなか上手くいかない。
大きいレベルから小さいレベルまで