こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

私の方が大変なのよ、だってそっちの方が楽だもの

2017年08月21日 | 妻の名言

「私とあなた、正反対よね。よく一緒にやっていられると思わない? でも、私の方が(あなたより)大変なの、わかる?」

「まあ、一緒にいたら、だんだん似た者夫婦というかそうなっていくだろうに、そうなっていないけど、それのどこが大変なの?」

「あなたの暗い面、というかそういうのって、楽なの。”あー、ダメだー、疲れたー”なんて私だって言いたくなる時はあるのよ。だって、そっちの方がよっぽど楽だもの。」

「・・・」

「しょっちゅう、そういう言葉を聞かされていたら、私にだってうつってしまうかもしれないって思うわ。それで私も一緒になって”あー、大変よねー”、”もう私達ダメだー”なんて言っていたらどうなると思うの?そうやって、二人で落ち込んでいたら楽だけど、そうもいかないでしょう?」

「だから、そうやってポジティブにしているのか」

精神的に良いテンションを保つには、努力が必要だ。メンタルトレーニングでもポジティブシンキングは筆頭に挙げられる。でも、トレーニングというだけあって、放っておいたらポジティブではいられない。

たしかに、妻がもし落ち込んだようなことを言ったとしたら、私だってしばらくの間は励ましたり、別の考え方を提案したりと、気を揉んであれこれするだろうけど、ひと月ふた月と経ったらそれを続けることができるかは疑問だ。残念ながら、私が日々漏らすような愚痴めいたことを毎日聞かされていたらす早晩嫌になってしまうだろう。

夫婦というが社会の最小単位だというのは、妻の根本的な考えだ。その小さな社会を素晴らしいものにできなければ、それ(夫婦)を取り囲む社会を素晴らしいものにはできない。でも、夫婦という社会がどれほど小さなものであっても、それを素晴らしいものにするには努力が必要。妻の私への励ましの裏にはそういう意味が含まれているのだろう。

私はいつからこんなになってしまったのだろう、子供の頃は前ばかり見ていたような記憶しかない。おそらく子供なんて、皆そんなものだろう。いろんな挫折があって、そこで心を折られて立ち直ることができなかったのかもしれない。

でも、くよくよしてしまうような過去は考えず、前だけを見ていこう。時間は前にしか進んでいかない。

プラス思考で前向きに

にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ