こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

私は読書感想文を書くのが嫌いだった・・・2022年4月の読書記録

2022年05月02日 | 読書、映画、音楽、美術
 私は国語の時間に書かされる読書感想文というものがものすごく嫌いで、今でも忘れることができない。
 コツというものがあったのだと思うが、先生はそれを教えてくれなかった。読書好きだった私は感想文を思い通りに書くことができず、いつもあらすじばかり。それがロクでもない感想文だとわかっているのだが、結局いつも何を書いていいのかわからなかったというのはこの上ない屈辱だった。日本の国語教育では文章の書き方というのを教えてくれない。

 自己表現とはどうやってやったらいいのかを日本の教育システムでは教えてくれない。作文、演説といったものはそもそも国語の時間に習うものだったのだろうか。今でこそ、このブログなど開き直って好き勝手に書いているが、それらの技術というものを欠いたまま大人になって苦労している人は私だけではあるまい。

 プレゼンテーションの本、文章術の本、そういったものが存在すること自体どうかと思う。こういったことの技術を小学校、中学校の頃から具体的に教えておけば、多くの日本人が上手に自己表現できたのではないだろうか。さらには、自己表現によっていじめもいくらかは防ぐことができたかもしれない。日本は文章を書く技術というものをもっと教えるべきだ。

 戦前戦後という日本という国が劇的な転換を遂げさせられた時期を経験した文章家の手による本書は単なるノウハウ本ではなく、日本と日本人というものを客観的に捉え、論評しており、最終的にはそちらの方が興味深かった。
 

読んだ本の数:1
読んだページ数:228
ナイス数:33

本屋でふと目に止まり、ブログ書きの役に立つかと思って購入。あっという間に引き込まれ、早速"が"を極力使わないことにした。日本では学校というところで自己表現の方法というか技術をほとんど教えないが、これでは国際社会で戦っていくことは難しい。
読了日:04月19日 著者:清水 幾太郎


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こんな本、不要になればいいのに

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国家の中にいる個人としての自分という存在を考えながら生きる

2022年05月02日 | 生き方について考える
 今日は晴れるというが、それまでにはもう少し時間のかかりそうな朝。電車に乗る勤め人少なく普段の1、2割ぐらいで、電車は比較的空いていて、世の中には10連休の人というのがいるのだなあと実感する。こうやって日本中みんなで一斉に休むというのを日本人はもう数十年も続けてきている。休みなんて各自バラバラにとってもいいとも思うが、こういった習慣を漫然と続けていてもいいのかというような議論が出たことを聞くことはない。

 近頃、ネットニュースを眺めているとあまりのくだらなさにため息をついてしまうことがある。ため息とまではいかないまでも、そこにあるのが出来事の羅列で考察がほとんど行われておらずしばしばがっかりさせられる。たまに論考があってもミクロの視点というか視野狭窄とも思われるものが多く、俯瞰的に考察されているものは少ない。個々人の多様な価値観、考え方というものが尊重される時代となり、ミクロの視点でしか意見を述べることができなくなっているからかもしれない。

 一方で、これら多様な個が封殺され、戦争というような巨大な暴力が国家によって行使されることもある。そこでは個の声は失われ、個は国家を動かす歯車の一つとして場合によっては国家によって殺される。国家は国家を守るために存在し、個々の国民を守るために存在するのではない。

 これはこういうものだから、こんなものだと何も考えずに生きることは楽なことだが、結果に対して責任を持った生き方とは言えない。個人個人は常に国家のあり方というもの、国家に対する立ち位置というものを考えながら生きていなくてはいけない。気がついたら大きな力によってシステムの維持のために存在するようになってはいけない。世界各地で起こっていることを見聞きするとそうやって生きることこそが私たち日本人に求められていることではないかと考える。
個人として納得できる生き方を

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