こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

研修会、講習会、etc

2019年12月03日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
今の職場に来てから、研修会とか講習会をたくさん受けている。年度の前半に受けておけたのもあるから、私のように年度の後半に着任してきた人間は余計に間隔が詰まってしまうのかもしれない。それにしても多い。今日の午後は院外の施設での研修会だった。息子が生まれた頃に住んでいた思い出深い場所だ。新しい建物が増えて、ずいぶんと様変わりしてしまっていたけど、夫婦でよく足を運んだ焼肉屋さんは健在だった。

どの講習会もそれぞれのテーマ、内容は充実している。テーマについては、医療安全とか、医療倫理、感染対策などそれぞれまったく別の分野の話だからどれがいいとか、面白いとかいうことはない。各分野、知見も集積されてきて、講義内容も洗練されてきているということはわかる。講師もなかなか上手で、比較的若い人が積極的に話している。一昔とは大違いだ。
私のように一人病理医だと、予約さえ入っていなければ、時間の調整は比較的つけやすいが、時間のやりくりがつきにくい部署の人などは出席の調整だけでも大変だろうと気の毒になる。先日、「あの先生だけ、講習があって、カンファレンスにでられません」などということがあった。年度の最終の講義まであとまわしにしてしまったらしく、どうしても出なくてはならなくなったらしい。主客転倒といえばそれまでだ。

最近はe-Learningも活用されるようになってきて、学会レベルでは主流になりつつある。もちろん私の病院でもe-Learningで取ることのできる単位もあるが、もっと活用されるようになるといいと思っている。技術的に追いつかないところもあるようで、一律とはいかないみたいだ。
ある程度以上の人間をどこかの会場に集めて、一定時間拘束するということは、それだけの人間がその時間に生み出す対価に見合ったものを提供しないといけないということを意識してほしいと思う。

ところで、今日の講習会だが、とてもためになるものだった。

講師も大変だろう

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犬の気持ちが知りたくて・・・2019年10月の読書記録

2019年12月02日 | 読書、映画、音楽、美術
いまさらながら、犬の気持ちが知りたくなって、それらしい本を読んでみた。多くの、犬もしくは猫、それどころか人間以外の動物と関わっている人は、彼らの考えていることを知りたいと思っているに違いない。でも価値観がまったく異なる動物に人間の価値観はほぼ通用しない。そしてそんなことを試みたところで、人間(飼い主)は自分の都合のいいようにしか考えられない。ペットの場合、野生動物とは違い、自分自身で生きていく力は乏しい。でもそれも人間が生物学的に変えてしまったからだ。いまや、世界中の野生動物すら人間が支配している状態だから、アフリカの自然公園が大きな動物園に見えてしまう。世界の漁獲の3分の1が無駄になっているという話を聞くとなんともやるせない。
人間は動物の権利をもっと尊重していくことができるだろうか。

読んだ本の数:6
読んだページ数:1409
ナイス数:63

生命式



表題作は星新一の「テレビショー」を彷彿とさせる。ほかには小松左京の「地球になった男」的な話もある。この手の話は筒井康隆が「俗物図鑑」ほかの作品で既に散々試みているので、新鮮味は無い。帯にはいろいろ書いてあって、余計に期待してしまった。これまでの作品を集めただけという感じが否めず、高いお金を払って買ったのにと残念な気持ちになった。
読了日:11月28日 著者:村田沙耶香

源氏姉妹 (新潮文庫)



源氏姉妹 (新潮文庫)感想林望の謹訳源氏物語を読んだのが4年前、ずいぶん忘れてしまったからまた読もうかと思っていた時、出会ったのがこの本。あの大作をわずかこのページ数で解説してしまうとはあっ晴れ、酒井順子。できたら、宇治十帖、浮舟と匂宮の物語を濃密に描いていただけると・・・、などと今の世の男はまったく馬鹿な発想しかできません。
読了日:11月18日 著者:酒井 順子

続・星守る犬



一作目に続けて読んだ。犬が人間と同じような思考回路にあるとは思えないけど、数千年の歴史のうちにお互いを考え合うタイミングというか距離感みたいなのができたのだろうか。寂しくて辛い生き方をしている人ばかり。その人たちの人生に犬が関わるだけで彩りが加わり幸せな気持ちになった。犬は自分だけでは生きていけない。だから飼い主の責任というのはとても大きい。
読了日:11月09日 著者:村上 たかし

星守る犬



たら、れば、が許されたら、お父さんにももう少し別の運命があったかもしれない。でもこの国はそういうことはなくて、お父さんは逝ってしまった。そしてハッピーはいつもそばにいた。犬のこと、もっと大切に、優しくしてあげたいと改めて思った。お父さんに、奥津さんに犬がいてよかった。
読了日:11月08日 著者:村上 たかし

犬とハモニカ (新潮文庫)



飼い犬と主人の心温まるお話しかと思っていたのだけど、全く違って笑ってしまった。いろいろな人がいろいろな人生を紡ぎながら生きているという話。みんな、というかほとんどの主人公は立派な?大人。なのにみんな手探りで生きている。不安を感じながらも、その時々を楽しく。人生なんてどれも同じようなものかもしれない。
読了日:11月07日 著者:江國 香織


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あれとこれとが重なって

2019年12月01日 | 家族のこと
街はすっかりクリスマス。
息子が婚約したので、相手のお嬢さんのご家族とお昼を一緒にいただいた。おめでたい話で、私も妻も娘も喜んでいたのだけど、半月ほど前にフラットコーテッドレトリバーのナイトが倒れてから、この日を無事に迎えることができるか心配していた。お祝い事だから日延べするわけにもいかないし、でもそうしている間にナイトに何かあったらどうしようと、添寝しながら妻も私も葛藤していた。
ナイトのボランティア仲間の方に相談したら、老犬専門のペットシッターさんを紹介していただいた。そしてたまたま今日、キャンセルが出て、お留守番をお願いすることができた。
お食事会は無事おこなうことができて、ナイトも無事落ち着いて半日、留守番してくれてた。
シッターさんによると、コロも一緒にナイトの面倒を見てくれて寂しくありませんでしたとのこと。

ナイトはまだまだ

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