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点さえ取ればいい(バルデス)

2009-11-14 19:32:47 | 他チーム
今は代表戦の直前ですが、試合を見るまでは当然書けませんし、闘莉王の移籍情報に関してもまだ憶測記事の域を出ず、確定するまでは書けません。そのため、ネタに困ったときは昔のサッカーから一つということで、元大宮アルディージャのFW、デリー・バルデス選手のネタにします。

私がバルデスのプレーを初めて見たのは、2001年の大宮サッカー場でした。当時、対戦相手の仙台にJ2得点ランキングトップのマルコスがいたので、マルコスのプレーをチェックするために行きました。しかし、マルコスはトニーニョの高さにほとんど完封されてしまい、対戦相手のバルデスの方が強く印象に残りました。

もともと、バルデスという名前は、下部リーグを見るような熱心なサッカーファンには有名な名前でした。JFL時代の東芝(現コンサドーレ札幌)に加入し、得点王の常連だった過去があります。大宮でも当たり前のように点を取っていましたが、そのプレーぶりには大いに驚きました。

その理由は、一言で言えば足が遅いことです。相手DFに1対1で付かれたら、ほとんど抜くことができず、流れの中ではあまり効かないFWでした。こんなFWがどうやって点を取っているのかという答えは、この試合の中にありました。セットプレーや味方のクロスなど、浮き球が上がってきたときがバルデスの最大のチャンスでした。

その試合は、たまたまJ1のない週に行われていたので、NHK-BSのサッカー番組が特集を組んでいました。ボールのないところで、FWはこんな動きをしているという例でバルデスが取り上げられていました。決して絶対的な高さがあったわけではないバルデスの場合、この動きが彼のサッカー人生を左右していました。

その動きは、一旦外にふくらんで相手DFの視界から消え、すぐに切り返してシュートゾーンに入り、ダイレクトでヘディングシュートを決めるものでした。どんなにいいDFでも、相手FWとボールを同時に見るのは難しいですから、複雑に動いて相手DFの視界から消えることが、バルデスが日本で成功できた理由だと思います。

今、こういう選手は日本人ではあまり出そうにありません。おそらく流れの中で効くことを戦術重視の監督が要求するからで、点さえ取ればあとは何をしてもいいなどというFWは教育上良くないからでしょう。しかし、バルデスを見ていると、外国人助っ人ならこんなタイプもありかなと思います。
コメント
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