Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

年間最多勝記録(相撲)

2009-11-29 19:52:12 | 他スポーツ
今日、横綱白鵬が朝青龍に上手投げで勝ち、今場所の全勝優勝と年間最多勝の記録を達成しました。今回の年間最多勝は、今後更新は不可能なのではという大記録で、86勝4敗というものです。これがどれだけすごいかは、歴代の大横綱の記録(朝青龍84勝、北の湖82勝、大鵬81勝、千代の富士、貴乃花80勝)と比較すると一目瞭然です。

私の記憶に残っている最大の大横綱、千代の富士は肩を脱臼することが多く休場の場所が結構あったので、こういう年間最多勝という記録は「苦手」にしていました。常に負傷なく稼動し、しかも毎場所優勝もしくは優勝同点レベルの成績を残さなければ達成できないのが、この記録の意味です。

ただ、白鵬時代は既に来ていると思いますが、気になるのはその勝負弱さです。86勝4敗などという成績を残せば、今年の6場所すべて優勝でもおかしくないのですが、実際は決定戦で敗れることが目立ち優勝は3回です。もちろん、年間3回も優勝するのは横綱レベルの力士でも全盛期に近い強さがなければ難しいですが、もっと優勝回数は伸ばせたのではという残念さは多少残りました。

白鵬は24歳と、まだまだ若いので、これから優勝回数をどんどん伸ばしていける可能性はもちろんあります。それでも、正直これだけ長く横綱にいて、強さを見せているのに、「やっと武蔵丸に追いついたの?」という感想はあります。

相撲内容は、今場所は完璧です。右四つ左上手の型は完成にほぼ近づいており、多少勝負が長引いても、必ず上手を引けるという安心感があります。上手を引いた後は完全に無敵で、7日目の把瑠都戦の内掛けの勝利は、かつての千代の富士の力強さも感じさせる勝ち方でした。

今日の朝青龍戦も、相手に先に左上手を引かれて苦戦しましたが、しっかり腰を落ち着けて残せば必ず上手は引けるという信念を持っていたようで、上手を引いてからは完全に白鵬の相撲でした。最後、寄り切ればいいところを、あえて上手投げで投げ捨てる強さは千代の富士の勝ち方を彷彿させます。

白鵬は将来は日本帰化と親方を視野に入れているようですが、しばらくはそれは考えなくても大丈夫そうな相撲内容で、日本人以上に日本人らしい相撲ぶりだと改めて思います。
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欧州のブラジル、復活か(セルビア代表)

2009-11-29 10:12:51 | ワールドサッカー
セルビア代表といえば、旧ユーゴスラビア時代にオシム監督が指揮していた1990年W杯でベスト8に入り、「欧州のブラジル」と異名を取った華麗な個人技が印象的でしょう。私は当時のチームは見ていないので比較はできませんが、今回W杯に出場するセルビア代表にもそんな香りはわずかに残っています。

基本的なベースは、個人技より202cmの長身FW、ジギッチのポストプレーが軸で、これだけ見ると北欧の代表チームのようなパワーサッカーをイメージします。しかし、私の見たルーマニア戦では、このパワーサッカーで狙い通り1点取った後のサッカーが印象的でした。

セルビアの中盤はボールが持ててパスがうまいタイプを配していて、ボランチのキャプテン、スタンコビッチのパスセンスは絶品です。有名な選手が右SBのイバノビッチ(チェルシー)、CBのビディッチ(マンチェスターU)なので守備のチームではないかと思っていましたが、攻撃力もなかなかです。

確かに、苦しくなったときはジギッチ狙いのロングボールも上げますが、少しでも精神的に余裕があれば、左MFのヨバノビッチあたりは華麗なドリブルも見せますし、2トップの一角に入るパンテリッチのパスを引き出す動きも結構優れものです。

このルーマニア戦は、結局5-0と圧勝するのですが、それはセルビアに余裕ができて、自分たちが持っている技術を存分に発揮したからとも言えます。セルビアの組にはフランスもいましたが、そのフランスを抑えての一位通過には、セルビアの持っているポテンシャルの高さを示します。

こういうチームは、押し込まれたりリードを許したり苦しくなると持ち味が半分も出ないこともありますが、そういうときのためにジギッチがいます。202cmあれば、相手DFから頭一つ抜け出すことが可能で、日本代表の中澤、闘莉王あたりだとポストプレーは仕方なしと割り切って、直接ゴールだけを防ぐだけで精一杯かもしれません。

面白いチームだなと思いますし、華麗な個人技と、ジギッチのポストプレーをうまく使い分けることができれば、快進撃もありうるチームだと思います。
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