今日、横綱白鵬が朝青龍に上手投げで勝ち、今場所の全勝優勝と年間最多勝の記録を達成しました。今回の年間最多勝は、今後更新は不可能なのではという大記録で、86勝4敗というものです。これがどれだけすごいかは、歴代の大横綱の記録(朝青龍84勝、北の湖82勝、大鵬81勝、千代の富士、貴乃花80勝)と比較すると一目瞭然です。
私の記憶に残っている最大の大横綱、千代の富士は肩を脱臼することが多く休場の場所が結構あったので、こういう年間最多勝という記録は「苦手」にしていました。常に負傷なく稼動し、しかも毎場所優勝もしくは優勝同点レベルの成績を残さなければ達成できないのが、この記録の意味です。
ただ、白鵬時代は既に来ていると思いますが、気になるのはその勝負弱さです。86勝4敗などという成績を残せば、今年の6場所すべて優勝でもおかしくないのですが、実際は決定戦で敗れることが目立ち優勝は3回です。もちろん、年間3回も優勝するのは横綱レベルの力士でも全盛期に近い強さがなければ難しいですが、もっと優勝回数は伸ばせたのではという残念さは多少残りました。
白鵬は24歳と、まだまだ若いので、これから優勝回数をどんどん伸ばしていける可能性はもちろんあります。それでも、正直これだけ長く横綱にいて、強さを見せているのに、「やっと武蔵丸に追いついたの?」という感想はあります。
相撲内容は、今場所は完璧です。右四つ左上手の型は完成にほぼ近づいており、多少勝負が長引いても、必ず上手を引けるという安心感があります。上手を引いた後は完全に無敵で、7日目の把瑠都戦の内掛けの勝利は、かつての千代の富士の力強さも感じさせる勝ち方でした。
今日の朝青龍戦も、相手に先に左上手を引かれて苦戦しましたが、しっかり腰を落ち着けて残せば必ず上手は引けるという信念を持っていたようで、上手を引いてからは完全に白鵬の相撲でした。最後、寄り切ればいいところを、あえて上手投げで投げ捨てる強さは千代の富士の勝ち方を彷彿させます。
白鵬は将来は日本帰化と親方を視野に入れているようですが、しばらくはそれは考えなくても大丈夫そうな相撲内容で、日本人以上に日本人らしい相撲ぶりだと改めて思います。
私の記憶に残っている最大の大横綱、千代の富士は肩を脱臼することが多く休場の場所が結構あったので、こういう年間最多勝という記録は「苦手」にしていました。常に負傷なく稼動し、しかも毎場所優勝もしくは優勝同点レベルの成績を残さなければ達成できないのが、この記録の意味です。
ただ、白鵬時代は既に来ていると思いますが、気になるのはその勝負弱さです。86勝4敗などという成績を残せば、今年の6場所すべて優勝でもおかしくないのですが、実際は決定戦で敗れることが目立ち優勝は3回です。もちろん、年間3回も優勝するのは横綱レベルの力士でも全盛期に近い強さがなければ難しいですが、もっと優勝回数は伸ばせたのではという残念さは多少残りました。
白鵬は24歳と、まだまだ若いので、これから優勝回数をどんどん伸ばしていける可能性はもちろんあります。それでも、正直これだけ長く横綱にいて、強さを見せているのに、「やっと武蔵丸に追いついたの?」という感想はあります。
相撲内容は、今場所は完璧です。右四つ左上手の型は完成にほぼ近づいており、多少勝負が長引いても、必ず上手を引けるという安心感があります。上手を引いた後は完全に無敵で、7日目の把瑠都戦の内掛けの勝利は、かつての千代の富士の力強さも感じさせる勝ち方でした。
今日の朝青龍戦も、相手に先に左上手を引かれて苦戦しましたが、しっかり腰を落ち着けて残せば必ず上手は引けるという信念を持っていたようで、上手を引いてからは完全に白鵬の相撲でした。最後、寄り切ればいいところを、あえて上手投げで投げ捨てる強さは千代の富士の勝ち方を彷彿させます。
白鵬は将来は日本帰化と親方を視野に入れているようですが、しばらくはそれは考えなくても大丈夫そうな相撲内容で、日本人以上に日本人らしい相撲ぶりだと改めて思います。