今年の日本シリーズは巨人が4勝2敗で日本ハムを破り、原監督にとっては2度目の日本一になりました。前回(2002年)のメンバーはほとんど残っておらず、一部FA選手もいますが、原監督が育成した新戦力で成し遂げた日本一です。
このシリーズ最大のポイントを一つ挙げるなら、第5戦の9回の攻防だと思います。日本ハムが先発藤井の好投をうまく生かして、高橋信二のホームランで2-1と勝ち越していました。日本ハムが9回のマウンドに上げたのは抑えの武田久でいつもの勝ちパターンです。
最近、テレビ埼玉で放送される西武戦以外の野球はあまり見なくなったので、今のセリーグにどういうタイプの抑え投手がいるかわかっていませんが、武田久はスライダーとシュートを決め球にする、パリーグでは珍しい変化球型の抑え投手です。
つまり、コントロールが武器の投手ですが、9回の先頭打者の亀井に、スライダーが高めにすっぽ抜けたのが運命を分けます。亀井はもちろん見送ればボールの球ですが、これを思い切って振り抜き、同点ホームランにします。
これが、今季救援して敗戦がない武田久の心理に影を落としたらしく、阿部慎之介のサヨナラホームランにつながりました。このシリーズは負傷で万全でないダルビッシュの扱いが一つのポイントでしたが、第2戦で先発して勝ち投手になり、次の登板をどこに持ってくるかが注目されていました。
結果的にこの第5戦で日本ハムが敗れたことで、ダルビッシュの登板は第6戦を勝った場合の第7戦という決断がなされました。ダルビッシュを出せなければ仕方ないというプランだったと思いますが、もしこの第5戦を取っていれば、第6戦にダルビッシュを出して一気に決めに行く手もあったかもしれません。
それでも、12球団で一番少ないホームランの4番打者の高橋信二や、規定投球回数に足りた投手が二人しかいないなど、ダルビッシュを除けば日本ハムにはスター選手はいないチームでした。そんなメンバーで巨人と接戦を演じたのは、間違いなく彼らにとってはいい経験だったと思います。
このシリーズ最大のポイントを一つ挙げるなら、第5戦の9回の攻防だと思います。日本ハムが先発藤井の好投をうまく生かして、高橋信二のホームランで2-1と勝ち越していました。日本ハムが9回のマウンドに上げたのは抑えの武田久でいつもの勝ちパターンです。
最近、テレビ埼玉で放送される西武戦以外の野球はあまり見なくなったので、今のセリーグにどういうタイプの抑え投手がいるかわかっていませんが、武田久はスライダーとシュートを決め球にする、パリーグでは珍しい変化球型の抑え投手です。
つまり、コントロールが武器の投手ですが、9回の先頭打者の亀井に、スライダーが高めにすっぽ抜けたのが運命を分けます。亀井はもちろん見送ればボールの球ですが、これを思い切って振り抜き、同点ホームランにします。
これが、今季救援して敗戦がない武田久の心理に影を落としたらしく、阿部慎之介のサヨナラホームランにつながりました。このシリーズは負傷で万全でないダルビッシュの扱いが一つのポイントでしたが、第2戦で先発して勝ち投手になり、次の登板をどこに持ってくるかが注目されていました。
結果的にこの第5戦で日本ハムが敗れたことで、ダルビッシュの登板は第6戦を勝った場合の第7戦という決断がなされました。ダルビッシュを出せなければ仕方ないというプランだったと思いますが、もしこの第5戦を取っていれば、第6戦にダルビッシュを出して一気に決めに行く手もあったかもしれません。
それでも、12球団で一番少ないホームランの4番打者の高橋信二や、規定投球回数に足りた投手が二人しかいないなど、ダルビッシュを除けば日本ハムにはスター選手はいないチームでした。そんなメンバーで巨人と接戦を演じたのは、間違いなく彼らにとってはいい経験だったと思います。