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欧州の雪(ポーランド対スロバキア)

2009-11-25 19:00:11 | ワールドサッカー
昨日は少し精神的に余裕があったので、BSで放送されていたW杯欧州予選のポーランド対スロバキアを見ていました。この組は本命チェコの不振で混戦になり、スロバキアはこのアウェイのポーランド戦に勝てばグループ1位でW杯出場という状況でした。

ポーランドは欧州の中では北に位置する国ですから、冬の到来も早く、この試合は降り積もる雪の中で行われました。懸命の除雪の成果もあってグラウンダーのボールが蹴られたので、まだましでしたが、この試合だけを見てスロバキアはこんなチームと断定するのは難しそうです。

私の知っている選手はポーランドのGKデュデク(フェイエノールト時代の小野伸二のチームメイト)だけでしたが、この試合は前半3分にポーランドのオウンゴールで早くもスコアが動きます。ポーランドは既にW杯出場の可能性は消えていて消化試合でしたが、ホームということもあって懸命に攻めました。

そんな状況だったスロバキアの取った手は4-4-2のサイドハーフを帰らせるリトリートでした。しっかり守備のブロックを作ればポーランドの攻撃は止められるというプランだったと思います。

しかし、試合はほとんどポーランドのワンサイドゲームで進みます。ポーランドがサイドでキープして、クロスを味方に合わせるサッカーは、ポーランドが雪の中の戦い方を熟知しているように思えます。

ポーランドのシュートがクロスバーを叩いたときに、バーの上に降り積もった雪が一斉に落ちてくるのには、この日の雪の激しさを感じました。それでも、スロバキアは2トップが孤立しながらも前半は少しはチャンスも作れていました。

後半になるとスロバキアは1枚守備の駒を増やし、逆にポーランドは1枚攻撃の駒を増やしたので、もっとポーランドペースになりました。雪で本来やりたいサッカーができないもどかしさはあるでしょうが、スロバキアはほとんど前でキープできなくなり、一方的なポーランドペースでした。

ただ、スロバキアにとってはポーランドが消化試合でパワープレーなどの無理攻めをしてこなかったのが幸いしました。最後はほとんどクリアばかりになっていたスロバキアは、何とか90分を耐えぬき、1-0で勝ってW杯出場を決めました。

スロバキアの攻撃の形は、雪が降っていなければもっといいものを持っているでしょうが、リードしてからの時間の使い方のまずさはW杯本番では致命的になるかもしれません。少なくとも決勝トーナメントはないと予想します。
コメント
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