Kobby loves 埼玉&レッズ

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育てる助っ人(スピラノビッチ)

2010-10-06 18:59:54 | 浦和レッズ
多くの浦和サポ同様、今季ブンデスリーガ1部のニュルンベルクから加入したDFスピラノビッチには即戦力の期待をしていました。ブンデスリーガ出場歴が4年間で24試合しかないのは気になりましたが、豪州代表にも入った経験もあるし、名古屋のケネディと互角の193cmの上背を持つ身体能力で何とかしてくれるだろうと思っていました。

しかし、スピラノビッチにとっての初お披露目となったPSMの徳島戦でスピラノビッチは芝生に足を取られて失点の原因を作っただけでなく、腰の高さのボールをボレーで叩けないという欠点まで露呈してしまいました。

これはフィンケ監督が粘り強く育成するしかないし、今季一杯で育たなければ戦力外にせざるを得ないと、最悪のシナリオも考えました。そのため、浦和のCBは坪井、山田暢久の急造コンビが続き、高さのある相手には負けることを計算しないといけない守備のプランを立てざるを得ませんでした。

しかし、CBの層の薄い浦和ではスピラノビッチの能力は必要とされました。ナビスコ杯の湘南戦でCBに入ると、別の売り物であるロングパスの技術の確かさを見せます。それでも、リーグ戦の広島戦で起用されたときは相手FW佐藤寿人に足の遅さを徹底的に狙われ、なぜスピード型の広島相手にスピラノビッチを使ったか疑問でした。

しかし、スタメンで使われているうちに、スピラノビッチの良さも次第に見えてきました。持ち味のヘディングは、攻守ともに成長しました。徳島戦で叩けなかった腰の高さのボールは、長身を折り曲げて頭で叩くようになりましたし、スピラノビッチを使う最大の目的であるヨンセンやケネディへの対応もうまくなりました。

先日の清水戦、試合は引き分けに終わったものの、スピラノビッチがヨンセンに対して見せた守備は豪州代表にふさわしいものでした。先に良いポジションを取る、ジャンプのタイミングを間違えないなど、ヨンセンに対して完勝を収め、苛立ったヨンセンが背の低いサヌなら勝てるだろうとサイドに流れ始めました。

真ん中にいるから怖いのがヨンセンなので、サイドに流れては持ち味は半減です。これだけできるなら、来期の契約もと考えられた時期に負傷離脱とはついていません。今季の外国人選手はフィンケ監督が連れてきた選手なので、フィンケ監督の去就が決まっていない現時点では来期の去就はわかりませんが、スピラノビッチに関してはまだ伸びしろがありそうなので、期待してみたいです。
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