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オプションの一つ(高崎寛之)

2010-10-18 18:59:14 | 浦和レッズ
サッカーでは途中出場した選手が途中で下げられると相当意気消沈すると聞きます。前半田中達也の負傷で途中出場した高崎が、堀之内を入れるための戦術的理由とはいえ、途中で下げられたのにはフィンケ監督によるメンタル的なケアが必要と思います。

確かにC大阪戦の高崎は良くありませんでした。それでも、大宮戦、徳島戦と良い出来だった高崎はチームの戦術的オプションの一つにはなれたと思います。今季ほとんど試していない2トップでエジミウソンと共存できるのは大きいです。

フィンケ監督は、以前はたとえ消化試合のナビスコ杯最終戦といえども、頑としてエジミウソンの1トップを動かそうとしませんでした。それだけ、控えの高崎が信頼を得ていない意味で、チームにとってはいいことではありませんでした。

しかし、負傷者続出のチーム事情で高崎にチャンスがやってきました。エジミウソンと2トップを組んだ高崎は、チーム事情を良く観察していたところを見せます。それまでのエジミウソンの1トップでは、山岸も半ば諦め半分で、通る可能性のほとんどないゴールキックをエジミウソンの頭めがけて蹴っていました。

しかし、高崎の登場で、このロングボールに通る可能性が出ました。エジミウソンが競るときは裏に走り、自分が競るときはうまく相手DFから逃げる動きで起点をうまく作っていました。しかし、C大阪は高崎とエジミウソンの2トップもあり得ると読んであらかじめ準備をしていました。

まずは高崎のヘディングの能力ですが、1対1の強さで勝つタイプではなく、動きながらフリーになれるポイントを見つけて勝つタイプです。そのため、高崎がロングボールを競るときは相手DFは体を密着させてきました。

これでは高崎の良さはかなり消されます。また、裏へ走る動きの方も、C大阪は外へ出させて、あまり得意でないクロスを上げさせようとしてきました。高崎には田中達也の切れはありませんから、ぎりぎりのところで競り勝ってマイナスのクロスを上げる動きを要求するのは厳しいです。

ただ、高崎が価値を見せるのはこれからです。相手が対策を打ってきた以上、それを乗り越えるだけのものが要求されます。スカウティング技術の発達した現在は、普段当たらないJ2の徳島が普段出ていない林の特徴を知っているほどです。俺も研究されるほどの選手になったかと、前向きに考えて新たな可能性に挑戦して欲しいです。
コメント
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